iPhoneではサイトとアプリ、どちらが使われてる?――IMJが利用傾向を調査:調査リポート
IMJモバイルがiPhoneのサイトとアプリの利用傾向を調査した。年齢によってサイトとアプリの利用割合に違いが現れたほか、コンテンツのジャンルによって両方を使い分ける傾向も見られた。
IMJモバイルは8月9日、iPhoneにおけるサイトとアプリの利用実態調査の結果を発表した。調査では、年齢が若いほどサイトの利用率が高くなることが分かったほか、コンテンツのジャンルによってユーザーがサイトとアプリを使い分ける傾向が浮かび上がった。15〜49歳までのiPhoneユーザーを対象にインターネット上でアンケートを実施し、有効回答数は618件。
年齢が若いほうがサイト利用率が高くなる
この調査では、iPhoneでサイトもしくはアプリを利用する時間やシチュエーションには大きな差は認められなかった。
サイトの利用時間は「30分〜1時間未満」が約21%と最も多く、アプリの利用時間は「20〜30分未満」が約22%でボリュームゾーンとなった。全体的には、サイトのほうが長時間利用される傾向が若干見られる。
また、どんな時に利用するかについては、ともに「自宅でくつろいでいるとき」(サイト:約57%、アプリ:約61%)が最も多く、次に「就寝前」(サイト:約47%、アプリ約45%)となった。
利用頻度に関してもサイトとアプリは似た傾向で、1日に5回以上利用するユーザーが過半数を超える結果となった。さらにサイトとアプリの利用する割合も拮抗(きっこう)しており、「主にサイト」「どちらかといえばサイト」と答えた“サイト派”と、「主にアプリ」「どちらかといえばアプリ」と答えた“アプリ派”の割合はどちらも約31%となった。
ただし、年齢別に見ると、男女ともに年齢が下がるほど“サイト派”が増える結果となった。
ショッピングで支持されるサイト、ゲームや便利ツールが使われるアプリ
利用しているサイトとアプリのジャンルについては、サイトでは1位が「ポータルサイト」で約59%となり、次いで「ブログ・掲示板」「ネットショッピング/オークション」が約44%となった。一方、アプリでは1位が「ゲーム」で約68%となり、2位が「天気予報」(約60%)、3位が「乗換案内/交通情報」(約54%)と、ゲームや便利系ツールの利用率が高い。
利用後の行動や意識の変化については、ともに最も多かった意見は「商品やブランドに興味を持った」(サイト:約21%、アプリ:17%)だったが、サイト利用では「購入・利用した」「購入・利用したくなった」が約14%と、興味喚起や販売促進の効果が高い傾向が見られた。一方のアプリでは「友人・知人に勧めた」が約16%、「購入・利用したくなった」が約13%となり、口コミにつながる割合がサイトより高い結果となった。
また、1カ月以上継続して利用しているサイトとアプリの数を調査すると、アプリの方が数が多くなる傾向が見られ、IMJは「継続利用はアプリの方が期待できる」と推測している。
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