ドコモの純増、“スマートフォン待ち”の影響で半減――2010年10月契約数
冬春モデルの発表を間近に控えた10月は、各キャリアとも純増数が前月から減少。早い時期からスマートフォンの投入を予告していたドコモは、その影響などで純増数が前月比で半減。10カ月連続10万超の純増記録がストップした。
グループ名 | 2010年10月純増数 | 累計 |
---|---|---|
NTTドコモ | 5万7700 2in1:−4500 |
5695万2200 2in1:41万6100 |
KDDI | 5万8400 | 3234万9600 |
ソフトバンクモバイル | 32万4200 DN:−400 |
2379万8400 DN:3万5300 |
イー・モバイル | 6万800 | 280万1600 |
携帯総計 | 50万1100 | 1億1590万1800 |
電気通信事業者協会(TCA)は11月8日、2010年10月末の携帯・PHS契約数を発表した。携帯電話とPHSを合わせた合計契約数は、前月比0.4%増の1億1963万7600。夏商戦から冬商戦の谷間の時期にあたることから、契約数に大きな伸びは見られなかったが、各携帯キャリアとも純増ベースで推移した。
NTTドコモの純増数は5万7700で、9月の10万9400から半減。これまで10カ月連続で純増数が10万を超えていたが、その記録が10月でストップした。契約数が伸び悩んだ理由についてドコモは、早い時期から冬春モデルでスマートフォン7機種を発表すると予告していたことや、10月上旬にSamsung電子のスマートフォン「GALAXY S」「GALAXY Tab」を発表したことによる買い控えが影響したと説明している。
KDDIも5万8400の純増と、前月の9万1400に比べて伸びが鈍っている。同社も、10月4日におサイフケータイやワンセグを搭載したAndroid端末「IS03」、10月18日にスマートフォン4機種を含む冬春モデル、10月29日にiidaブランドの端末と、新モデルを相次いで発表しており、これが買い控えにつながったとみられる。各社のスマートフォンラッシュによる“様子見”が影響した模様だ。
一方、iPhone 4が引き続き好調のソフトバンクモバイルだけは、32万4200の純増を記録。前月の33万2600から引き続き30万超の純増を維持した。
イー・モバイルは、前月なみの6万800の純増。同社は11月中旬から下り最大42Mbps、上り最大5.8Mbpsの高速データ通信サービス「EMOBILE G4」を開始する予定としており、契約数の伸びに期待がかかる。
MNP利用状況 | 差し引き |
---|---|
NTTドコモ | −5万2500 |
KDDI | −3万4800 |
ソフトバンクモバイル | 8万8000 |
イー・モバイル | −900 |
番号ポータビリティ(MNP)の利用状況は、9月とほぼ変わらないペースで推移し、ソフトバンクモバイルのみが転入超過となった。これは他キャリアからiPhone 4に乗り換える際にMNPを利用するケースが多いためで、各社がスマートフォンのラインアップを強化した秋冬以降は、状況が変わってくる可能性もある。
ウィルコムは4万の純減、UQは3万5000超の純増
ウィルコムは10月も4万1900の純減となり、累計契約数は373万5800。WILLCOM CORE 3Gも2100の純増にとどまるなど、苦戦が続いている。
UQコミュニケーションズが提供するUQ WiMAXサービスの契約数は3万6200の純増で、累計契約数が37万3300となった。
ウィルコム | 2010年10月純増 | 累計 |
---|---|---|
PHS | −4万1900 | 373万5800 |
WILLCOM CORE 3G | 2100 | 12万5000 |
計 | −3万9800 | 386万0800 |
UQコミュニケーションズ | 2010年10月純増 | 累計 |
---|---|---|
UQ WiMAX | 3万6200 | 37万3300 |
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