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歴史の舞台をセカイカメラで拡張――埼玉に「のぼうの城」のエアタグ
歴史小説の舞台をスマートフォンのカメラ越しに覗くと、小説の一節や登場キャラクターのエピソードを楽しめる――。埼玉県がARを活用した観光プロモーションを展開する。
頓智ドットは、じゃらんリサーチセンターと埼玉県の連携事業「AR観光プロモーション」に協業すると発表した。
AR観光プロモーションは、歴史観光関連のコンテンツをスマートフォン向けAR技術を活用して配信する取り組み。スマートフォン向けARプラットフォームの「セカイカメラ」を活用して周遊型の観光サービスを展開し、集客と観光PRにつなげることを目的としている。
2月1日からセカイカメラ上で、小説と映画で展開する「のぼうの城」関連のエアタグを提供。のぼうの城に関連する情報を見ながら、物語の舞台となった行田市をより立体的に楽しめる観光プロモーションを実施する。
「忍城」周辺でセカイカメラを起動すると、その場で小説の一部を読めるほか、映画に登場する成田長親や甲斐姫などのエピソード紹介をエアタグ情報として取得できる。市内各所にはほかにも、約500のエアタグが設置され、観光スポットやご当地グルメ店、交通機関情報などの観光情報を提供。2月19日と20日の両日(予定)には、行田市でセカイカメラを使った期間限定イベントも開催する。
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