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HTML5か、ネイティブアプリか、それが問題だOpen Mobile Summit 2011 San Francisco(2/2 ページ)

App StoreやAndroid Marketを通じたアプリ配信が花盛りだが、一方でHTML5を駆使したWebアプリの将来を有望視する向きもある。英Financial Timesや米New York Timesなどのキーパーソンが、コンテンツ提供側の立場からモバイルアプリの今後を議論した。

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モバイルアプリ=HTML5の時代が来るのか?

 モバイルアプリは今後どうなるのだろう? AppleやGoogleが築いたアプリストアは今後、存在感を失うのだろうか?

 FTのグリムショー氏はHTML5の可能性を完全に肯定し、「ネイティブアプリかWebアプリかの境があいまいになってくるだろう」と予想する。自社のWebアプリ開発を通じて、「アプリは変革期にあり、たくさんのアプリがブラウザに戻ってくる」という実感を得たというのだ。「幅広い業界が近い将来、HTML5アプリの開発を始める。リッチな体験を提供するWebアプリが次々と出てくるだろう」(グリムショー氏)。

 ではNYTのフロンス氏はどうか。現状ではネイティブアプリが優位とした同氏も、将来的にはWebとHTML5が主流になるとみる。すでにiPadからのアクセスを分析すると、Webとアプリの比率はほぼ同じになっているという。HTML5とWebの問題点として、セキュリティとオフライン対応が難しいことを挙げつつも、「これから克服されるだろう」と期待を語った。

Flashは本当に「死」に向かっている?

 パネルではAdobe SystemsのFlashにも話が及んだ。Appleの元CEO スティーブ・ジョブズ氏が「死にかけている」と発言したことで有名なFlashだが、NYTのフロンス氏が「Flashから離れることにした」と述べると、NPRのウィルソン氏も同意し、両社ともコンテンツをHTML5やJavaScriptなどに変えているとした。FTのグリムショー氏は、デスクトップPCでのインストール率がほぼ100%であることに言及するなど、Flashの可能性を完全には否定しなかったが、一方で動画コンテンツをHTML5に移行させていると説明。Flashについては厳しい見方が相次いだ。

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