日産が放つEVスポーツカーのコンセプトモデルとは?

» 2011年04月02日 14時27分 公開
[日岐まほろ,エキサイトイズム]
エキサイトイズム

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※この記事は、エキサイトイズムより転載しています。


 日産はジュネーブモーターショーにおいて、EVスポーツカーのコンセプトモデル「ESFLOW(エスフロー)」を発表した。EVとしてゼロから企画・開発された専用シャシーを備えるスポーツカーで、静止状態から時速100キロまでの加速性能5.0秒以下という力強い動力性能を誇る。EV専用設計である点はリーフと同様だが、エスフローには長年に渡りスポーツカー開発を続けてきた日産のテクノロジーを投入することで、走る喜びとゼロエミッションモビリティの両立を表現したという。

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 エスフローは、リーフに搭載される高性能モーターを2基採用し動力性能を高めるとともに、それらをミッドシップに搭載。さらに車体の重量配分最適化を追求しリチウムイオンバッテリーを分割配置。これらによって、ドライバーの腰付近にクルマの回転中心を据える、スポーツカーならではのシャシーバランスを実現している。また、2基のモーターにより左右後輪をそれぞれ独立制御することで、優れた旋回性とエネルギー回収性能を得ている。なお、充電後の航続可能距離は240キロ以上だ。

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 走行性能を高めるため、ボディの軽量化にも工夫がこらされている。その1つがドライビングポジションの調整方法だ。一般的なシートのスライド機構によるものから、ステアリングとペダルそのものを移動させる方式へと変更。これは、ステアリングやペダル操作量を、電気信号によって各系統へ伝達する「バイワイヤ」技術の活用により実装されたものだ。これによりシートフレームが不要となり、車体の軽量化を達成している。

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 EVの生産規模は、2013年末には日産・ルノー両ブランド合計で年間50万台規模に及ぶ見通しだ。それにあわせ車種の大幅拡充も発表されているが、日産スポーツカーの伝統を受け継ぐようなスポーツEV登場のアナウンスは、まだ聞こえてはきていない。しかし、その伝統が確かに息づいているということをエスフローは示している。

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