乗ったときからハワイ気分―JALのハワイ便、機内食はロコフード(1/3 ページ)

» 2011年06月30日 15時24分 公開
[岡田大助,Business Media 誠]

 日本航空は、ハワイ線のエコノミークラスの機内食を7月1日にリニューアルし、「わくわくリゾートプレート」を始める。コンセプトは“乗ったときからハワイ気分”だ(食べてみた記事は「パクチーちょい足しにびっくり! JALハワイ線の新しい機内食を食べてみた」で)。

JAL わくわくリゾートプレート

羽田便は女性を意識したロコフード

 羽田便ではハワイで人気のロコフードを採用。夏のメニューは「フリフリチキンとライスヌードルスープ」だ。「フリフリ」とはハワイ語で回すという意味。回しながら焼くバーベキューチキンだ。付け合せには「ロミロミサーモン」を用意。「ロミロミ」とは揉むという意味で、塩を振ったサーモンと細かくカットした野菜をマッサージするように混ぜることに由来する。

JALJAL 「フリフリチキンとライスヌードルスープ」と「ロミロミサーモン」

 一方、ライスヌードルスープとはベトナム料理のフォーのこと。ハワイにはベトナム移民が多く、すでにベトナム料理はロコフードとして認知されているという。また、細かく切ったパクチーを別添えしているのも特徴の1つだ。このような好みが分かれる食材は機内食に採用しないのが一般的。客室乗務員が声をかけながら提供するという。

JAL お好みでパクチーをトッピング可能

 機内サービスを取り仕切る商品・サービス開発部マネージャーの田中誠二氏は、「機内食は地上で8割まで調理し、残りの2割を機内のギャレーに備えるオーブンで仕上げます。細めんでは再加熱によってのびてしまうので、5ミリ幅の平めんを採用しました。また、スープもゼラチンを多めに入れて固めた状態で機内に持ち込み、めんと一緒に温めることでちょうど良い味になるように計算しています」と語る。

 このほか、パンは天然酵母を熟成させて作る「メゾンカイザー」のもの。夏のメニューでは、シンプルな「プチナチュール」と、生地にハチミツとオレンジピールを練りこんだ「プチエクメック・オランジェ」の2種類をセットで提供する。まだ、計画段階だが秋メニューには栗を使ったパンを考えているという。

 さらに、デザートにはイタリアのスイーツブランド「BABBI(バビ)」とのコラボによるオリジナルジェラートが付く。バビといえばチョコレートウエハースなのだが、今回はヨーグルト風味のジェラートだ。バビが一般的に提供しているものよりも酸味を抑え、口どけの良さを強調した味にアレンジしている。

JALJAL メゾンカイザーのパン、そしてバビのジェラート
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