銀座で押さえておきたい穴場的食空間(1/2 ページ)

» 2011年09月29日 17時07分 公開
[松浦明,エキサイトイズム]
エキサイトイズム

エキサイトイズムとは?

「高い美意識と審美眼を持ち、本物を知った30代男性」に向けたライフスタイルのクオリティアップを提案する、インターネットメディアです。アート、デザイン、インテリアといった知的男性の好奇心、美意識に訴えるテーマを中心に情報発信しています。2002年11月スタート。

※この記事は、エキサイトイズムより転載しています。


 銀座で「美味しくてリーズナブルなご飯」をテーマに会食を企画すると想像以上に苦戦することが多い。「行きたい店は?」と聞けば、「美味しくて、サービスもよくて、値段もそこそこリーズナブル、気の利いたメニューがあって、空間も居心地がよくて……」と、たいていいろいろなオーダーが返ってくる。飲食店があふれる東京にいると、食空間に求める条件はどうしてもどんどんハードルが高くなってしまうのだ。

 そんな意味での難所「銀座」において、知っておきたい貴重な穴場的空間がある。東京銀座資生堂ビル最上階にオープンした「ファロ スロータイム」は、それこそ相手が気心の知れた友であれ恋人であれ、ちょっと緊張感のある仕事関係であれ、どんな相手ともほぼ間違いなく「行きたい店」の条件をクリアしている食空間と言ってもいい。銀座中央通りと花椿通りとが銀座8丁目角。新橋駅からも銀座駅からもアクセスのよいこの場所にある同店の特徴はまずその空間にある。

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 天井高約5.5メートルという贅沢な空間には、吹き抜けに設けた天窓から心地よい光が差し込み、特に昼間は東京のど真ん中にいることを忘れさせるほどの開放感に満たされる。木のぬくもりを感じさせるアースカラーとグリーンを基調に、自然の中にいるかのようなくつろぎをテーマにデザインされた空間には、積層材を使ったオリジナルの什器や家具でほどよくコンテンポラリーなスパイスを織り込みながら、テーブルも互いが心地よい距離にゆったりと配されている。

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 料理長を務めるのは「レストラン ロオジエ」「レストラン キュイジーヌシセイドー」、「カフェ・セレ」などで研鑽を積んだ宍倉健太シェフ。資生堂が掲げる「美と健康」をテーマに、日本各地から厳選した旬の食材を駆使して、みずみずしい大地の恵みをイタリアンのメニューで提案。太陽と大地がくれる、四季折々の素材が主役だ。

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