前回予告で「次はプリウスの試乗だ!」と書きましたが……。10月1日にマツダの「JAPAN DRIVE Fest(JDF)」開催発表会が行われ、その後にSKYACTIV TECHNOLOGYを搭載したアクセラに試乗できると聞き足を運んできたので、こちらを先に書いてみたいと思います。プリウスの試乗記も近々書きますので少々お待ちを。
JDFとは、マツダのお店で運転サポートシステム「i-DM(インテリジェント ドライブ マスター)」搭載のデミオ、アクセラに試乗し、i-DMの採点結果を基に日本一運転のうまい人を競うというもの。詳しくは、すでに誠Styleの記事にもなっている(参照記事:マツダの運転スコア日本一、暫定チャンプは脱力系?)ので割愛して、i-DMとアクセラに初搭載されたSKYACTIV DRIVEについて書いてみたいと思います。
最近、多くの車に「ECO運転」を補助するためのランプが搭載されていますが、i-DMは「しなやかな運転を支援するシステム」です。どこが違うのでしょうか?
i-DMには、「緑、青、白」の3つのランプが用意されています。緑は優しい運転(ECO運転)、青はしなやかな運転、白は体が揺れる運転(雑な運転)を表します。要するに白いランプを点灯させないように運転すれば、しなやかでスムーズな運転をしているということ。
多くの車に採用されているECOランプは、ちょっとでもアクセルを大きく開けると、すぐに消えてしまいます。ランプを消さないように運転しようとするのは至難の技ですし、そんな運転をしていたら渋滞を引き起こしてしまいかねません。
一方、i-DMはあくまで「スムーズな運転」を支援するシステムのため、スムーズにアクセルを開けていけば、かなり踏み込んでも警告されません。警告される原因となるのは「雑な運転」だからです。アクセルをいきなりガバッと開けたり、ハンドルを急に切ったりすると警告されます。そして、その運転状況を基に自分の運転が採点されます。
3段階のステージが用意されており、高得点を続けて取るとステージが上がり、高得点を出す難易度が上がっていきます。自分の運転技術に合わせて、ステージが変わるのでドンドン運転技術の向上になるというわけです。得点が悪かった場合は「頻繁なブレーキ操作は控えましょう」などアドバイスをしてくれます。
マツダの最近の考え方は「ドライバーには気持ちよく運転してもらいたい。そして、しなやかな運転をすれば、ECOは車の基本性能として実現できる」。その考えを基にi-DMは単なるECO運転を支援するシステムではなく、しなやかな運転を支援するシステムとして開発したといいます。実にすばらしい考え方だと思います。
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