レトロな航空機「ユンカース Ju52」でフランクフルト上空を散策秋本俊二の“飛行機と空と旅”の話(2/4 ページ)

» 2011年11月02日 13時00分 公開
[秋本俊二,Business Media 誠]

年配のファンがほとんど

 帰国便(LH710)の出発時間が午後1時40分だったので、私たちは午前中の11時からのフライトを予約。滞在していた空港近くのホテルに朝9時45分にタクシーを呼んで、郊外にあるエーゲルスバッハ飛行場へ向かう。10時過ぎに到着すると、同じ便に搭乗する人たちがすでにチェックイン手続きを開始していた。

飛行機と空と旅 タクシーでエーゲルスバッハ飛行場へ
飛行機と空と旅 この日のフライトのeチケット

飛行機と空と旅 フランクフルト郊外のエーゲルスバッハ飛行場
飛行機と空と旅 ロビーフロアにあるJu52のグッズコーナー

 地元の人たちもいたが、大半は外国からの観光客である。このレトロな航空機を懐かしんで集まってきただけに、やはり年配者が多い。

 「この何とも言えない独特のフォルムが好きでねえ」と話すのは、夫人を伴ってイタリア・ローマからフランクフルトにやってきたという66歳の男性だ。「去年に続いて、また乗りにきちゃったよ」

飛行機と空と旅 駐機しているJu52へは待合室から徒歩で
飛行機と空と旅 まずは機体の前で記念撮影

 出発時間の20分前に搭乗開始がアナウンスされ、飛行場に駐機している機体にターミナルから歩いて向かうが、すぐに乗り込む人は誰もいない。古い友人に久しぶりに会ったかのように、みんな愛おしげに機体に手を触れている。その様子を笑顔で見つめていたのは、グランドスタッフ役のクラウディア・シュタインさんだ。

「最初にこうやってJu52と触れ合っていただく時間を確保するために、搭乗案内をわざと早めにしているんですよ」

飛行機と空と旅 搭乗前の乗客たちを笑顔で見守るグランドスタッフ役のクラウディア・シュタインさん

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