1940年東京生まれ。日本大学芸術学部放送学科卒業。文化的側面からクルマを斬る自動車評論家。輸入車がレアだった45年以上前に、「旅行に行くから」と言って借りた、父のノーマルのベンツでラリーに出場し、優勝したという、やんちゃな過去も。
※この記事は、LUXURY TVより転載しています。
BMWは多くのインポーターの中で、もっとも早く日本法人を設立し、日本市場の開拓に取り組んできました。ドイツBMW本社の100%現地法人として、BMW Japanが設立されたのは1981年9月ですから、2011年には30年の節目を迎えたことになります。
それを記念して、千葉県にある袖ヶ浦フォレスト・レースウェイに大がかりなイベント会場を作り、ジャーナリストやユーザー、ディーラー関係者などを招いて、盛大に30周年を祝いました。イベントには、日本に導入されたばかりの新型1シリーズにサーキットで試乗できるというプレゼントもある素晴らしいイベントでした。
僕の参加した日はあいにくの雨模様で、1シリーズのサーキット試乗のタイミングでは、特に雨足が強くなるという不運にも見舞われましたが、新型1シリーズは、ヘビーウエットの中でも、水の溜まったところだけに注意すれば、ほとんど不安を感じさせられることなく、深くアクセルを踏み続けられました。しなやかな足はしっかり路面を捉え続け、限界領域でも自信を持ってコントロールできる挙動に終始してくれました。ボディもしっかりしていますし、素晴らしい仕上がりです。
サーキット周辺の一般路も走る機会がありましたが、低速からしっかりトルクを出すエンジンと、スムースな8速ATのコンビネーションは、快適なイージードライブを楽しませてくれました。一般路での乗り心地も文句なしに上質なものです。
最近のBMWは、見た目品質も、走り味、乗り味も大幅に進化していますが、新型1シリーズもその例外ではありませんでした。素晴らしい実力の持ち主です。誰にでもちゅうちょすることなく勧められるクルマです。
1シリーズの試乗印象をいろいろご報告しましたが、写真はありません。いろいろなスケジュールとの関係で、まともに撮れる時間がありませんでした。そんなことで、今回の写真は30周年記念会場の模様の紹介にしぼらせていただきます。(文&撮影:岡崎宏司)
Copyright (c) 2014 PLOTS Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング