デトロイトモーターショー、注目モデルとトピックまとめ(1/2 ページ)

» 2012年02月01日 11時49分 公開
[日岐まほろ,エキサイトイズム]
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※この記事は、エキサイトイズムより転載しています。


 2012年1月22日、北米国際自動車ショー(デトロイトモーターショー)が閉幕を迎えた。来場者数は同ショー史上過去最高となる77万人超を記録。新たなモビリティに対する世界の期待値の高さを印象付けた。すでに新型SLクラスをはじめとしたいくつかのモデルをピックアップしてきたが、注目モデルを付け加えつつ、今一度トピックを振り返りたい。

 国内でも大きな話題を集めたのが、日本の自動車メーカーによる、ハイブリッドパワートレイン搭載のコンセプトモデル2台だ。ホンダはNSXの後継となる次世代スーパースポーツ「NSXコンセプト」を発表した。

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 次世代V型6気筒+モーターに、デュアルクラッチ式トランスミッションを組み合せたユニットをミッドシップし、さらにフロントにも左右前輪を駆動する2基のモーターを組み合せる。この4輪駆動パワートレインを、ホンダ独自の駆動システム「Sport Hybrid SH-AWD」によって制御。高効率かつ高出力を実現した次世代パワートレインを、革新的なハンドリングで楽しむことができるまったく新しいスーパースポーツカーとなる。

 ホンダはこのNSXコンセプトをベースとしたスーパースポーツカーの開発を、Honda R&Dアメリカズ オハイオセンターで行うとともに、生産拠点もオハイオ州に設置することを併せて発表。この新スーパースポーツは今後3年以内に北米市場にて販売が開始され、順次グローバル展開される見込みだ。

 レクサスから登場した「LF-LC」は、2+2シーターのキャビンを備えるハイブリッドスポーツクーペだ。

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 レクサスの次世代アイコン「スピンドルグリル」を大胆に配したフロントマスクをはじめ、レクサス流のラグジュアリーとスポーツとを融合させたそのデザインコンセプトには、出展コンセプトカー中最も優れたデザインを持つモデルに与えられるEyesOn Design Awards(コンセプトカー部門)が贈られた。

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 現在レクサスの市販ラインアップにおいて、このクラスのラグジュアリースポーツクーペは空席となっているが、すでに市販化の期待は大いに高まっている。今後に注目したい。

 スマートがワールドプレミアを行ったコンセプトモデル「For-us(フォーアス)」は、ピックアップのシティコミューターという面白い提案だ。

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 駆動ユニットは、蓄電容量17.6キロワット時のリチウムイオンと最大出力55キロワット(約74馬力)、最大トルク130ニュートンメートルの電気モーターの組み合せ。リアのカーゴスペースには、スマート製の電動バイク「ebike」を2台積載することも可能だ。

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 現行型スマートはすでに欧米において本格的なカーシェアリング利用が行われ、日本国内でもすでにカーシェアリングのテスト事業に参入中だ。さらに今年中ごろには電気自動車である「フォーツー・エレクトリックドライブ(fortwo electric drive)」の本格的な日本市場導入が開始されるなど、次世代型シティビークルとしての明確な姿を体現しつつある。フォーアスは、こうした流れのさらに先にある、スマートならではのアイデアが表現された1台であった。

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