フロア中央の“掲示板”にも、客室乗務員へのお役立ち情報が貼り出されている。この日紹介されていたのは、アメリカやヨーロッパへの路線に新しく導入されているボーイング777-300ERについてだ。
「新しい機材については、お客さまからいろいろ質問されることがあります」と、別のCAが言う。「それを説明する際の細かいポイントなどがまとめてあり、私たち乗務員にとって欠かせない情報源になっています」
その奥には、「ホノルル」「サンフランシスコ」「パリ」「北京」「バンコク」「シンガポール」などフライト別に分かれたブリーフィング用のテーブルがずらりと並んでいる。フロア中央に近いテーブルの1つに、間もなく出発するロンドン行きの便を担当するチーフパーサー以下10名ほどのグループが集合していた。
ブリーフィングは、使用機材のコンフィギュレーション(座席配置図)が示されたチャートを使っての確認作業からスタートする。具体的な確認事項としては、サービスに当たるそれぞれの担当エリアや、緊急時の各自のポジション・行動など。1人ひとりが挙手をしながら自分の役割をチェックし、その後はビデオ映像を参考に非常脱出の手順も確認された。
続いてチームリーダーから、サービスに関しての変更点や注意点が説明される。1つひとつの項目について入念にメモをとっていたのは、飛び始めて間もない新人だろうか。
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