実は、体感温度にとって湿度がとても重要だ。
森田 湿度が10%違うと、体感温度が1度くらい違います。夏場は、湿度が60%から70%というのは当たり前。こういった湿気をとってくれる素材をつかった服を着ていたら、おそらく体感的に2〜3度は違うかもしれません。高い湿度をどうやって制御するか、どうやって克服するのかが大事になってきますよね。
湿度といえば、ジメジメする梅雨。気になる梅雨入りはいつごろになるのだろうか。
森田 もう入っているのでは(笑) 東京の平年は6月8日なんです。でも、鹿児島あたりでは次に雨が降ったら梅雨入りを発表すると思いますよ。関東は、次に雨が降ったら、いったん晴れます。その次に雨が降るのが6月8日以降。そこらへんで入れるか、今後雨が降ったときに入れるかは、それは気象庁の専権事項なので、私からは……。どちらかといえば気象庁は保守的なので、今後の雨じゃなくて、その次の雨で入れると思いますよ。
浅賀 気象庁発表の3カ月予報では、6月の気温は平年並みか少し高め。湿度は平年なみ。なので、梅雨は平年と同じくらいしっかり雨が降る感じで、じめじめします。
では、今年の夏はどうだろう。
森田 今年はとても微妙。去年、一昨年はラニーニャ現象というのがありました。東部太平洋の海水温が低く、赤道の西のほうでは高い状態。こういうときは暑い夏になる。エルニーニョというのは反対の現象で、これが起こると日本は冷夏になります。この2つは、だいたい3〜4年で繰り返しているのですが、エルニーニョでもラニーニャでもなかったら、どうなると思います?
司会者 どうでしょう、浅賀さん?
浅賀 普通ですか?
森田 ぴんぽーん(笑) だから、平年並みという予報になっています。平年並みだったらいいじゃないと思うでしょ? 平年並みっていうのは、夏ですから普通に暑いんです。そもそも「なつ」というのは、「あつ」から「なつ」になったんですよ。
長野、浅賀 そうだったんですか!
森田 たまにこういうウンチクいれなきゃ、君たち、だめだよ(笑)
普通に暑い夏、どういう格好をしたらいいのだろうか。
長野 どうしても薄着になると思うのですが、直射日光を肌に当てるよりも1枚はおっていたほうが体感的にも涼しくなります。日焼け防止にもなりますし、生地が少しひんやりするものもあります。
森田 6月1日は衣替えですが、衣替えっていうのは平安時代中期から行われているそうです。いまのように6月になったのは明治からなんだそうです。まあ、私は生きていなかったから分からないんですけど(笑) 衣服によって暑さを調節しようというのが普通になったわけです。現代人はエアコンが効いてしまっていて、衣服で調節しようということを忘れちゃっていますよね。今日、着ているユニクロの商品は、衣服で調節するという元来の衣替えの精神にのっとって、夏を乗り切れるという気がしました。本当に快適です、お世辞じゃなくて(笑)
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