後藤:カシオの時計といえば、どの時計を想像しますか? このように質問すると、多くの人から「G-SHOCK」という答えをいただきます。この製造ラインでG-SHOCKがつくられているのですが、私たちはG-SHOCKブランドを守らなければいけません。不良品を出さないためにも、なにか嫌な兆候があれば先手を打つようにしています。
土肥:静電気とゴミをできるだけ取り除くようにしたのが、このラインなのですね。
後藤:G-SHOCKが誕生してから、来年で30周年。この間、試行錯誤しながらできたのが、今のラインですね。
後藤:山形カシオには最新の機械が導入されています。できる限りオートメーション化を図っていますが、機械だけでは限界があるんですよ。そこは人間の感性に頼らざるを得ません。
例えば、時計の針のズレを検知するために、LEDの光をつかいます。時間・分・秒針をつかさどる3つの歯車に直径300ミクロンの検知穴があるのですが、そこにLEDの光をあてます。その光が下まで届かなければ、どこかの歯車がズレているということ。2枚の穴までは機械でも認識できるのですが、3枚目は人間の目でチェックしなければいけません。
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