かつて航空機時代の到来とともに、米国の“空の十字路”として発展してきたジョージア州のアトランタ国際空港。2011年には1日の平均乗降者数が25万人を超えた。年間では世界最多の約9200万人が利用し、毎日2600便が発着する。その7割が、アトランタに本社を置くデルタ航空便だ。この“世界一忙しい空港”に2012年5月、新しい国際線ターミナルがオープンした。
まずは、アトランタ国際空港の概要を紹介しよう。同空港の前身であるキャンドラーフィールド空港は、1925年にアトランタの市内から南へ約10マイル(約16.2キロ)の場所に開港した。デルタ・エアサービス(デルタ航空の前身)が旅客便の運航を開始したのは1930年。その後、新ターミナルや施設の拡充が進み、2003年に現在の正式名称「ハーツフィールド・ジャクソン国際空港」に改称された。
総敷地面積は4700エーカー(約1902万平方メートル)。これまでコンコースA〜Dと国際線ターミナルE、メインターミナルの施設が置かれ、それぞれが地下を走るモノレールで結ばれていた。2012年5月に新たにオープンしたのは、ターミナルEのさらに先に建設された新しい国際線ターミナルFである。
国内線で151、国際線で28あったゲートに、ターミナルFの開設で新たに12の国際線ゲートが加わった。就航する約240の路線のうち、ほぼ7割がアトランタに本社を置くデルタ航空の発着便だ。同社便だけで国内外208の都市へ、毎日1000便以上が飛んでいる。2011年には世界最多の年間9200万人が利用。従来は4本の滑走路で運用されてきたが、それでも足りず、2006年春には5本目の滑走路が完成している。
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