H804搭載モデルに戻ろう。日本(2局)、中国、米国、欧州と世界4地域の標準電波を受信し、世界26都市のワールドタイムに対応する。薄型ケースを実現するためにコンパクト化したキャリバー H804だが、電波受信用のアンテナ形状を工夫することで既存モデルと同等以上の高感度受信を実現している。例えば、北米ではコロラド州フォートコリンズの送信所から半径3000キロ圏内で受信可能だ。
タイムゾーンの切り替えには、「りゅうずをひく」「秒針で文字盤円周上に記した都市名を選ぶ」という2ステップで完了する「針表示式ダイレクトフライト」機能を採用する。りゅうずを回したときには適度なクリック感があり、直感的に操作できる。
また、りゅうずを挟んで上下2つのプッシュボタンはクロノグラフ用だ。上のボタンを押せばクロノグラフモードに移行、計測開始と計測停止もこのボタンが兼ねている。下のボタンは計測結果のリセットや時刻表示モードへの復帰という「戻る」機能が集約されている。こちらもマニュアルいらず、特に用事もなく秒を計測したくなる。
文字盤上には3つのサブダイヤルが並ぶが、そのレイアウトは情報量が多いにもかかわらずスッキリと高い視認性に驚く。光の反射を99%抑える「99%クラリティ・コーティング」を施した、まるで存在していないかのようなサファイアガラスも見やすさに貢献しているようだ。なお、文字盤色には黒、白、青の3色を用意する。
サブダイヤルは12時位置が60分計、6時位置が1/20秒計と縦に2つが並ぶ。そして、ひとまわり小さい9時位置のサブダイヤルが24時間計だ。よく見ると、1/20秒計の右側に別体パーツで曜日表示が搭載されている。久保田さんによると、利用者から要望が多かった機能がこの曜日表示だったとか。
実は、形容詞のソリッドには「信頼できる」「(学問など)基礎のしっかりした、堅実な」という意味もあるのだ。25年目を迎えたアテッサは、これら先進技術でも「Solid」さを表現しているといえるだろう。
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