ちょっと前から、若い男子の間で「オシャレヒゲ」が流行っているようだ。P&Gの調査によると、現在、日本人男性の14%がヒゲを生やしているという。一昔前ならビジネスシーンではご法度ともいえた無精ヒゲも、今ではちらほら見掛けるようになった。
とはいえ、単に伸ばしっ放しの「無精ヒゲ」では、どうにもスマートに見えない。形や長さを日ごろから念入りに整えていないと、単なる「だらしない人」に見えてしまう。これは筆者の個人的な経験からも言えることで、実はこれまで何度かオシャレヒゲにチャレンジしてみたものの、人一倍ヒゲが濃いせいか、どうやってもオシャレにならず、単なる「むさ苦しいオッサン」に終わってしまった。
もともと無精な筆者。無精ヒゲを生やすのは大得意なのだが、ヒゲの長さや形をちょこまか整えるのは、どうにも面倒だ。そこに担当編集者から「これ、使ってみてよ」と渡されたのが、P&Gから発売されたばかりのヒゲのスタイリング用シェーバー。オーダーは「オシャレヒゲ、期待してます」だった。
2012年9月に発売された「ジレット フュージョンプログライド スタイラー」は、ヒゲの細かなスタイリングが簡単にできるというシェーバー。オープンプライスだが、実勢価格は2480円前後だ。すでに米国では2012年1月に発売され、好評を博しているという。
実物を手にしてみての第一印象は、「随分コンパクトだなあ」。筆者は過去にも外国製の電動シェーバーや電動トリマーを使ったことがあるのだが、どれもそこそこの大きさと重さがあるものばかりだった。まあそれはそれで、手の中にしっくり収まって使い勝手がいい面もあるのだが、フュージョンプログライド スタイラーは形状がとてもスリムで、重さも軽い。
それもそのはず、本体にバッテリーを内蔵しておらず、単三形乾電池1本で稼働する仕組みになっているのだ。見た目もメタリック調のブルーを基調に凝った意匠が施されていて、シェーバー製品にありがちな黒とグレー基調の地味で無骨なデザインとは一線を画している。
ちなみにフュージョンプログライド スタイラーは、トリマーの刃を備えた本体と3種類のコーム、5枚刃カミソリのヘッド、それに収納スタンドから成っている。これらすべては、収納スタンドにコンパクトに収納できる。
本体のみで使う場合は電動トリマーとして動作する。ヘッドを直に肌に当てて使うこともできるが、付属のコームをヘッド部に装着すれば、ヒゲを均一の長さに整えることもできる。ちなみにコームのアタッチメントは3種類用意されており、それぞれ2ミリ、4ミリ、6ミリの長さにヒゲを整えられる。
ここまでは、よくある電動トリマーとあまり変わらないのだが、面白いのがヘッドにT字カミソリ「ジレット フュージョン プログライド」の5枚刃をとりつけられること。すると、刃を細かく振動させる「電動カミソリ」に早変わりする。
実は、電動カミソリという代物を手にするのは今回が初めて。実際にカミソリのアタッチメントを本体に装着してパワーをONにすると、「ブーン」という音とともに刃が細かく振動する。
普段、ごく普通のT字カミソリを使っている筆者。刃が電動で振動するというのは、何だか心理的な抵抗感がある。謳い文句では、この振動のおかげでごくわずかな力で滑らかにヒゲを剃ることができ、逆に肌を痛めずに済むというのだが……。
とにもかくにも、実際に使ってみなければその効果の程も分からない。そこで、実際にフュージョンプログライド スタイラーの機能を、自分のヒゲで一通り試してみた。
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