新型アテンザのエクステリアデザインは、通常の新車であれば8カ月で済むところを、2年もの月日をかけて完成させた。これだけ時間がかかったのは、デザインを2回も変更したからである。
まず、1回目のデザインは、新型アテンザにふさわしくないと判断され、新たにデザインをやり直すことになった。しかし、2010年9月発表に発表した、魂動を体現するコンセプトカーとして知られているの「靭(SHINARI)」が欧州市場で好評だったため、2回目のデザインも取りやめて、靭をベースにした3回目のデザインに取り組むことになった。
この3回目のデザインこそが、新型アテンザのデザインコンセプトとなった「雄(TAKERI)」である。しかし、全幅が1870ミリの雄から、同1840ミリの新型アテンザに落とし込む作業も困難を極めた。「雄のイメージを損なわずに、両側で15ミリ、合わせて30ミリを削るために生かされたのが、0.3ミリ単位で加工できる熟練のクレイモデラーの技術だ」(マツダ)という。
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