これだけいろいろなクルマ雑誌やWebで取り上げられていると、「そりゃ、気になるでしょ!」と思うマツダ アテンザ。マツダのフラグシップモデルということもあり、同社の気合いも一味違う感じが伝わってくるし……。どんなクルマなのかと興味津々。
というわけで、早速ディーラーで試乗してきました。もちろんクリーンディーゼルモデル! さすがにディーラー試乗で写真をバシバシ撮影するほどの勇気がないのでご勘弁を。
サイズは、さまざまな雑誌やWebなどで露出されていましたので、「大きいんだろうなあ」と思っていましたが、実際に見るとさらに大きく感じます。標準装備の17インチホイールがずいぶんと小さいなあ。
フラグシップモデルということを考えれば「こんなもんか」とも思うのですが、やっぱり日本の道路事情には大き過ぎるのでは? これは、世界戦略車だからしかたがないのでしょうか? ぜひオプションの19インチタイヤを装着してみたいと思います。
マツダがこだわりを見せていたエクステリアデザインは、非常に流れのあるデザインに生まれ変わり、先代のもっさり感はみじんも感じられません。特にイメージカラーの「ソウルレッドプレミアムメタリック」は、非常に見栄えのする色に仕上がっています。
塗装工程もこの色だけは特別だということですが、オプション料金として5万円(税抜)もかかります。他メーカーでは、例えばパールホワイトで3万円程度の追加料金設定になっていることが多い中、この価格は強気な設定に感じられます。
一方で、ノーマルのままだと大きなクルマなのに腰高感があり、どっしり感が足りないように思うのが非常に気になります。これはオプションのエアロパーツを装着することで見違えるようになりますが、もう少し車両の下部デザインに気を使ってほしかったところです。
ホイールベースが長いため、走りは全体的に落ち着いています。荒れた路面でもうまくサスペンションがいなしてくれますが、柔らか過ぎるということはありません。コーナーリング時も程よくロールしますが、ロールし過ぎて腰砕けになる感覚もありません。
欧州市場を意識したクルマだけあって、BMW、メルセデス・ベンツ、アウディと比較しても決して引けをとらない出来です。もちろん、足回りを支えるシャシーやボディの剛性があってこそ実現できる乗り心地。マツダのSKYACTIV技術はエンジンだけではないということが体感できます。
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