“最強”の呼び声も高いシンガポール航空のビジネスクラス秋本俊二の“飛行機と空と旅”の話(3/7 ページ)

» 2013年03月15日 08時00分 公開
[秋本俊二,Business Media 誠]

Point 03/スタイリッシュで近未来的なキャビン

 46番ゲートの前には、すでに長い列ができている。その搭乗待ちの乗客の多さに、世界で唯一のオール2階建て機であるエアバスA380の大きさを改めて実感した。

飛行機と空と旅飛行機と空と旅

 20時15分にボーディングが始まった。ファーストクラスやマイレージ上級会員とともに、優先的にゲートを通過する。ボーディングブリッジは途中でメインデッキ(1階席)とアッパーデッキ(2階席)への二手に分かれ、私たちはビジネスクラスのあるアッパーデッキへ。入り口で出迎えるクルーにチケットを提示し、機内に入った。

 60席に設置数を抑えたビジネスクラスに、アッパーデッキ全体のじつに3分の2のスペースが割り当てられている。知らずにキャビンに足を踏み入れた人は、その豪華さにファーストクラスに来てしまったと勘違いするかもしれない。スタイリッシュで近未来的なデザイン。このキャビンの眺望は、前方からと後方からでは、受ける印象が少し違うように思う。前方からキャビンに入ると、そこにはゆったりしたシートが並び、豪華なラウンジに足を踏み入れたような印象だ。しかし後方からキャビン全体を眺めると、各シートの正面に装備された大型液晶モニターが目に入り、まるで先進のIT企業のオフィスを訪ねたよう。それぞれが大きめの固定シェルで囲まれているので、外資系企業のフロアの個別ブースのようにも見える。

 担当のクルーに上着を預けて、同行のカメラマンとともに中央の2席並びのシートにつく。ほどなく運ばれてきたのはウェルカムドリンクだ。オレンジジュースやミネラルウォーターなどいくつかの種類がトレイに並ぶ中から、私はシャンパンを手に取った。

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飛行機と空と旅飛行機と空と旅 クルーが出迎えられて機内へ。シートは横1列が「1-2-1」の4席でレイアウトされている

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