今回の旅で私たちが利用したのは、成田を12時10分に出発するTZ201便だ(2013年夏スケジュール)。台北までのフライト時間は3時間10分。台北到着の1時間20分後には再び離陸し、目的地のシンガポールに現地時間の20時ちょうどに到着する。
成田では、搭乗手続きやゲートでのハンドリングをJALに委託しているため、第2ターミナルからの出発となる。LCCごとに異なるチェックイン施設が混在するなか、大手キャリアと同じ国際線出発カウンターを使用しているので、初めての人でも迷う心配はない。この日の搭乗ゲートはサテライト側の98番。ボーディングブリッジを通ってそのまま機内に入れるのも他のLCCとは違う。そしてキャビンに一歩足を踏み入れると、ボーイング777という機材の優位性を実感できた。
キャビンは2クラス制で、エコノミークラスは横1列が“3−4−3”のレイアウトで370席を配置。LCCの“定番”ともいえる単通路型のエアバスA320などに比べて、シートピッチ(座席の前後間隔)はゆったりだ。さらに基本のスタンダードシート(ブルーのシート)のほか、シートピッチを10センチほど広くとったスーパーシートや非常口横の足もとスペースに余裕のあるストレッチシート(黄色のシート)を、それぞれわずかな追加料金で指定することもできる。
2013年8月21日からは、より静かで落ち着いた機内を望む乗客のために新設した「スクーティン・サイレンス」の販売も開始した。後述する「スクートビズ(ScootBiz)」席の後ろに独立した41席の客室空間を設け、スーパーおよびストレッチのシートを配置。12歳以下の乗客の着席を制限している。
そしてキャビン前方には、大手のプレミアムエコノミーに相当する「スクートビズ(ScootBiz)」を32席設置した。占有できるスペースもリクライニング角度もワンランク上だが、運賃はきわめてリーズナブル。もちろん運賃には機内食などのサービスが含まれている。
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