JALが長距離国際線で運航する主力機材、ボーイング777-300ERに搭載した新しいビジネスクラス「SKY SUITE 777」の評判がすこぶるいい。私自身、成田からニューヨークまでのロングフライトを体験して、その快適さを実感した。まさに新生JALの象徴ともなる革新的なプロダクト&サービスだ。機上だけに限らない。成田に到着した直後から受ける地上でのもてなしも含め、すべてのシーンにJALらしさが息づいている。フライト後の取材では、それらの成果が、さまざまな現場で活躍する“裏方”たちの努力の集大成であることも知った。
このシリーズでは成田からニューヨークまでのフライトを横軸に、それぞれのシーンでの私自身の実体験と、新しいプロダクト&サービスの企画づくりの携わった裏方たちのインタビューを4回に分けてお届けする。第1回のテーマは、地上サービス──。
午前9時。成田空港第2ターミナルに到着すると、JALの地上スタッフから「ビジネスクラスのご利用ですね。こちらからどうぞ」と紺色の絨毯が敷かれた専用レーンに案内された。機内だけにとどまらず、上級クラスの利用者にはさまざまなサービスが用意されている。その一つが、出発便が集中する時間帯でも長い列に並ばずに済む専用レーンでのチェックイン手続きだ。
同行の写真家、倉谷清文氏とともにパスポートとeチケット控えを提示すると、カウンタースタッフが「本日はニューヨークまで2名様でのご利用ですね」と笑顔を向けた。パスポートの照合からボーディングパスの発券、預け入れ手荷物への“プライオリティ”のタグ付けまでじつにスムーズ。使用するゲートの番号と搭乗開始予定時刻、ラウンジへの行き方などの説明を終え、彼女は「どうぞ楽しいご旅行を!」と言ってもう一度にっこり微笑む。極上の旅の始まりに、期待が高まった。
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