世界でいちばん多く「smart」を見かける街、ローマ:岡崎宏司のクルマ DE トリップ
欧州の大都市では、smartはもはや珍しい存在ではありませんが、それにしてもローマでの活躍ぶりは、断然ほかをリードしています。ローマで撮ったsmartの表情を紹介します。
著者紹介:岡崎 宏司(オカザキ コウジ)
1940年東京生まれ。日本大学芸術学部放送学科卒業。文化的側面からクルマを斬る自動車評論家。輸入車がレアだった45年以上前に、「旅行に行くから」と言って借りた、父のノーマルのベンツでラリーに出場し、優勝したという、やんちゃな過去も。
※この記事は、LUXURY TVより転載しています。
僕の知っている限り、世界でいちばん多くの「smart」を見かけるのはローマです。
ローマの街のほとんどが遺跡の上にあるといったこともあって、道路の建設、拡幅工事などもままならないのは知ってのとおりですが、一部を除いて、ローマの道路は狭くて、複雑で、いつも混雑しています。
となれば、小型車の使い勝手がよいわけで、ローマを走るクルマのほとんどが小型車というのは、当然の帰結です。さらには、小型車の中でも「スモールカー」と呼ばれる、もっとも小さなクルマが大活躍ですが、その代表的存在は、いうまでもなくsmartです。
ヨーロッパの大都市では、smartはもはや珍しい存在ではありませんが、それにしてもローマでの活躍ぶりは、断然ほかをリードしています。今回から2回に分けて、ローマで撮ったsmartの表情を紹介します。厳しい駐車環境のローマで、「smartのサイズがいかに優位なのか」……。そんな点も、写真を見ていただけば、すんなり分かると思います。
ちなみに、以前のローマでのsmartは、スチールホイールを履いた安価なモデルが目立っていましたが、現在では、カブリオレなど高価な上級モデルが多く見られます。サビサビのスチールホイールを履いたsmartなど、ほぼまったくというほど見かけなくなりました。
つまり、以前のローマでのsmartは、「便利なサンダル」といった感覚で使われることが多かったようですが、現在では便利さだけではなく、おしゃれな「プレミアム スモール」という点も大いに評価されているということなのでしょう。(文&撮影:岡崎宏司)
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