トヨタ、超小型EV「Smart INSECT」を披露
トヨタ自動車が「CEATEC JAPAN 2012」に初出展。超小型EV「コムス」ベースのコンセプトカー「Smart INSECT」で、便利で快適なカーライフをサポートする対話型サービスの実演などを行う。
トヨタ自動車は2012年9月27日、ITの活用によって自動車ユーザーのカーライフをサポートする「次世代“つながる”サービス」を具現化したコンセプトカー「Smart INSECT」を発表した。2012年10月2〜6日に幕張メッセで開催されるIT&エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN 2012」に展示し、操作の実演などを行う予定。ブース番号は1A28。同社がCEATEC JAPANに出展するのは初めて。
Smart INSECTは、トヨタ車体の超小型電気自動車(EV)「コムス」をベースに、「人とクルマと家」をつないで、便利で快適なカーライフをサポートする対話型サービスを具現化するためのコンセプトカーとして開発された。ドライバーと車両のコミュニケーションによって実現される、次世代“つながる”サービスに必要なモーションセンサーや音声認識、行動予測による目的地設定などの技術を搭載している。
ドライバーは、Smart INSECTとのコミュニケーションと、同社がクラウド上で展開している「トヨタスマートセンター」を介して、自宅の施錠やエアコンの状態の確認といったことを行える。
車両名のINSECTは、Information Network Social Electric City Transporterの略である。小さなボディでありながら情報ネットワークを駆使し、大きな羽を広げて飛び回る昆虫(insect)のようなイメージを伝えたいという思いが込められているという。
Smart INSECTの主な機能は以下のとおり。
- 車両前方のモーションセンサーで近づいた人の顔を検知して、あらかじめ登録されている運転を許可された人物の顔写真と照合して個人認証を行う
- 認証が完了すると、フロントライトを点滅させたり、インストルメントパネルのモニターで挨拶(HELLOなどの表示や声での応答)したりして、ドライバーとコミュニケーションをとる
- モーションセンサーでドライバーの動作を検知し、手の動きに応じてドアを開く
- 「トヨタスマートセンター」上で運用されている、音声情報を認識するバーチャルエージェントが、ドライバーとの対話からその意図を予測して、目的地設定や、各種機能を操作を行う
- スマートフォンのナビゲーション機能やコンテンツの視聴や閲覧を、バーチャルエージェントを介して音声で操作できる
- 自宅の施錠やエアコンの状態を、車両内からバーチャルエージェントを介して確認し音声で操作できる
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