スバル、クロスオーバーコンセプト「VIZIV」は3モーター+ボクサーディーゼル:ジュネーブモーターショー2013
次世代クロスオーバーのコンセプトモデル「SUBARU VIZIV CONCEPT」は、後輪をモーターで独立制御するプラグインハイブリッドモデルだった。旋回時時には左右でトルクを変え、オン・ザ・レール感覚のコーナリングを実現する。
富士重工業は3月5日、ジュネーブモーターショー2013で次世代クロスオーバーのコンセプトモデル「SUBARU VIZIV CONCEPT」を初披露した。スバルブランドの新デザイン、新技術の方向性を示す。
2ドア、4シーターのVIZIVは、スバルの開発思想である「人を中心にしたクルマづくり」を体現。後輪を100%モーター駆動にすることでプロペラシャフトが不要となり、コンパクトながらも後席のひざ周りの広さを確保する。
プラグインハイブリッドシステム「Subaru Boxer Diesel Hybrid」
パワートレインは、2.0リッターのボクサーディーゼルエンジンに加えて、フロントに駆動・発電兼用の1モーター、リアに駆動専用の独立2モーターを組み合わせるプラグインハイブリッドシステムだ。同社ではこのシステムを「Subaru Boxer Diesel Hybrid」と名付けている。トランスミッションには高トルク対応型のリニアトロニック(CVT)を採用し、ドライブモードとして「インテリジェント」「スポーツ」、EyeSightとの協調制御を行う「エコクルーズ」を設定する。
スバル車らしく、駆動方式はAWD。同社が次世代AWD技術と位置付ける「リア独立モーター駆動タイプシンメトリカルAWD」を搭載する。後輪駆動専用の2モーターは、路面状況に応じて左右の駆動力をそれぞれ制御する。さらにフロントモーターとリアモーターの協調制御によって、前後輪の駆動力もコントロールする。
ストップ&ゴーを繰り返す都市部では、発進時には全輪をモーター駆動。トルクフルで低燃費、静粛性の高い発進、加速を実現する。一方、コーナリング時には旋回外側後輪のトルクを増やし、内側を減らすことでクルマに内向きの力を発生させることで、オン・ザ・レール感覚のコーナリングを実現する。
塊感のあるボディと凝縮感のあるキャビン
デザイン面では、シンプルな面と線による構成を基本とし、「塊感のあるボディと凝縮感のあるキャビンの理想的なバランス」を追求した。アッパーキャビンはシューティングブレイク風のウインドウグラフィックを際立たせ、厚みのあるボディパネルとのコントラストを持たせた。ボディカラーはミストラルシルバーメタリックを採用する。
コックピットはドライバーの操縦性や操作性を重視し、インストルメントパネル中央には円筒型のタコメーターとスピードメーターを配置、「EyeSight」の作動状況なども表示される。助手席や後席にも専用のインフォメーションディスプレイを設置し、「運転の愉しさ」を共有できる。
ボディサイズは4320×1900×1510ミリ(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2640ミリ。
関連記事
- 「クルマ・バイク」インデックス
- 「スバル」の未来像、新型クロスオーバーコンセプト「VIZIV」
3月5日に開幕するジュネーブモーターショー2013。スバルは、コンセプトモデル「SUBARU VIZIV CONCEPT」、ボクサーディーゼル搭載のアウトバックを出展する。 - トヨタ、バイクのような2人乗り小型EVコンセプト「TOYOTA i-ROAD」
ジュネーブモーターショー2013に出展予定のコンセプトカー「TOYOTA i-ROAD」のテーマは「コンパクトで爽快なモビリティ」。バイクのような使い勝手を目指す。 - トヨタ、「86」ベースのオープンカーコンセプト「FT-86 Open concept」
3月5日に開幕するジュネーブモーターショー2013に、トヨタはコンバーチブルのコンセプトカーを出展する。ベースモデルは「86」で自然との一体感を加える。 - スズキ、Cセグメントの新型クロスオーバーを世界初公開
スズキは、ジュネーブモーターショー2013で、Cセグメントの新型クロスオーバーを初公開する。パリモーターショーのコンセプトモデル「S-Cross」の量産モデルだ。 - 英ホンダ、欧州専用の「シビック」ワゴンコンセプト
英ホンダは、3月5日に開幕するジュネーブモーターショー2013で、シビックのワゴンコンセプトや1.6リッターディーゼルエンジンを搭載するCR-Vを披露する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.