コラム
興収30億円、まさかのヒット『テッド』に続け! 今後の大穴中堅洋画:映画ウラ事情(2/2 ページ)
邦画が強い昨今の映画業界。30億円を突破したコメディ『テッド』、50億円を記録した『レ・ミゼラブル』などポテンシャルは高い。次に来るのは?
イケメンのボディを堪能できる物語
次はアカデミー賞監督スティーヴン・ソダーバーグの『Magic Mike(原題)』(2013年公開予定)。この作品は俳優チャニング・テイタムの実体験を題材にした男性ストリッパーの物語で、米国では700万ドルの製作費に対し、1億1300万ドルの国内興収を達成した。
アレックス・ペティファー(『アイ・アム・ナンバー4』)、マシュー・マコノヒー(『10日間で男を上手にフル方法』)、マット・ボマー(『ホワイトカラー』)、ジョー・マンガニエロ(『トゥルーブラッド』)といった俳優陣も登場。イケメンのボディが堪能できそうな同作、女性が恥ずかしがらずに劇場へ行ければ、ヒットは見込める。
スマトラ島沖地震の被災家族の実話を基に
ほかにも、ブラッド・ピットが孤高の殺し屋を演じるサスペンス『ジャッキー・コーガン』(4月26日公開)、『ガンモ』『ミスター・ロンリー』の鬼才ハーモニー・コリン監督が、ディズニーアイドルのセレーナ・ゴメス、ヴァネッサ・ハジェンズとタッグを組んだ青春クライムドラマ『スプリング・ブレイカーズ』(6月15日公開)、2004年のスマトラ島沖地震で被災した家族の実話を基に描いたナオミ・ワッツ主演作『インポッシブル』(6月14日公開)など、“お下劣”中年テディベアは登場しないが、気になる映画がたくさん。あとは、宣伝の腕次第か。
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