機内で入国審査? ガルーダ・インドネシア航空搭乗記:秋本俊二の“飛行機と空と旅”の話(1/4 ページ)
成田、羽田、関西の3空港から首都ジャカルタとバリ島のデンパサールへ、週28便を運航するガルーダ・インドネシア航空。日本からの路線では、実にユニークなサービスを展開する。そのサービスを実体験するため、成田からジャカルタへ飛んだ。
成田、羽田、関西の3空港から首都ジャカルタとバリ島のデンパサールへ、週28便を運航するガルーダ・インドネシア航空。日本からの路線では、到着空港での面倒な入国審査を機内で済ませてしまうという、忙しいビジネスマンにはうれしいサービスを実施している。他社には見られないそのユニークなサービスを実体験するため、私は成田からジャカルタへ飛んだ(写真撮影:倉谷清文)。
地上スタッフの一言で高まる旅への期待
成田空港第1ターミナル北ウイングのエグゼクティブクラス カウンターで同行の写真家・倉谷清文氏とともにeチケットの控えを提示すると、ガルーダ・インドネシア航空の地上スタッフが「ジャカルタまで2名さまですね」と笑顔を向けた。
パスポートを照合してボーディングパスを発券し、預け入れの手荷物に行き先と「プライオリティ」のタグが付けられる。搭乗開始予定の時間とゲート番号、ラウンジへの行き方などを丁寧に説明しながら、彼女は「どうぞ思い出に残る楽しいご旅行を!」と言ってもう一度ほほ笑んだ。
親切だな、と思う。添えられたそのひと言だけで、これから始まる旅への期待が高まった。チェックイン手続き後、隣のカウンターに行ってインドネシア入国に必要な短期ビザを25米ドルで購入。このことについては、あとで説明しよう。首都ジャカルタへの出発は12時ちょうどだ。搭乗開始までまだ時間があったので、私たちは同社が提携するデルタ航空のラウンジ「デルタスカイクラブ」へ向かった。
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