ファイルの上書きでせっかくの労作を無駄にしてしまうケースをよく聞く。「Googleデスクトップ」を利用すれば、キャッシュから上書き前のファイルを“復活”させることもできるのだ。
「あー、せっかく作ったファイルを間違って上書きしちゃったよ」――。場合によっては、数十時間の労力もムダになってしまうミスだ。笑えない経験ではあるが、本日の「3分LifeHacking」では、思わず上書きしちゃったファイルを復活する方法をご紹介しよう。
作業しているファイルの上書きは、ファイル名の付け方ひとつで防げるケースもある。つまり、「sample0529.txt」というように、ファイル名の後ろに日付を記入することでバージョンを管理するなどのやり方だ。手軽に実行できるし、実際にそうしてバージョンを管理している人もいるだろう。ただし、このやり方は手作業なので名前の付け方をミスしてしまうと、結局上書きしてしまうこともある。
そこで、「Googleデスクトップ」を使ってみた。ご存知のとおり、GoogleデスクトップはPCに搭載しているHDDの中身を検索するアプリケーションだ。クロールの頻度は不明だが、GoogleデスクトップをインストールしたThinkPad X41(CPU:Pentium M/メモリ:1536Mバイト/HDD:40Gバイト)上では、1分程度の時間差があれば新しいファイルが検索結果に表示された。
このGoogleデスクトップを利用すると上書きしたファイルを“復活”できるのだ。すでにご存知だと思うが、GoogleのWeb検索にはすでに削除されたWebページもある程度閲覧できるキャッシュ機能がある。Googleデスクトップにもこのキャッシュ機能が搭載されているのだ。
例えば、上書きしてしまったファイルをGoogleデスクトップで検索すると、検索結果のファイル名が表示される。その脇に「キャッシュ」とある場合は、ここをクリックすると、上書きする直前のファイルの内容を確認できるのだ。Word、Excel、PowerPoint、OutlookといったOfficeのファイル形式に加え、PDFやテキストファイルなどをキャッシュに保存してくれる。
ただし、キャッシュではテキスト形式で保存されているので、PowerPointなどのレイアウトや文字装飾、Excelの表計算やマクロなどは反映されない。結局は用心してファイルを扱うに越したことはないが、Googleデスクトップをインストールしておけば、万が一の上書きしてしまった場合も、少なくともテキスト内容は復活できる。まったく失ってしまうことに比べたら雲泥の差だ。
項目 | 内容 |
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名称 | Googleデスクトップ |
URL | http://desktop.google.com/ |
対応プラットフォーム | Windows XP/2000 SP3以降 |
提供元 | |
価格 | 無料 |
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