プリントの無駄をなくすTips

ブラウザのツールバーに印刷プレビューボタンを置いておくだけでも、用紙は節約できる。N-Upを簡単に実現するソフトも紹介(Lifehacker)

» 2006年07月03日 12時40分 公開
[Matt Vance,Lifehacker]
LifeHacker

 プリンタのインク代はばかにならないし、どうしても印刷する必要があるときに、用紙切れになったりインク切れで予備カートリッジもなかったりすると困りものだ。多くのハイテクツール同様、最近はプリンタも、便利な機能の装備によって多くの人が難なく使えるようになった。だがそれでも、ちょっとした知識が大いに役に立つものだ。今日は、プリンタのインク、用紙、印刷にかかるお金と時間を節約するためのTipsを幾つか紹介しよう。

選んだ部分だけ印刷

 なぜWebページを印刷するのにWeb広告とかナビゲーション部分とか、本来必要ないものまで印刷してインクの無駄遣いをしなければならないのか。ページ全体ではなく、電話番号だけとか特定画像だけとか、必要な部分だけ印刷できるとしたら──? ページ指定印刷機能を使っている人もいるだろうが、多くのプログラムで、もっと狭い範囲を選んで印刷できる。

 マウスで印刷したい部分をハイライトし、「ファイル」メニューから「印刷」を選択、「選択した部分」をチェックすれば、自分が選択した部分だけ印刷することができる。

印刷プレビュー

 いつも思い描いた通りの印刷結果が得られるとは限らない。特にWebから印刷する場合は。例えばGoogle Mapsから地図を印刷するとき、印刷の最後にヘッダとフッタしかないページが出てくることがある。こんな無駄を省くために、ブラウザの印刷プレビュー機能を使って、見ている通りに印刷結果が得られるかどうか、事前に確認しておこう。

 ブラウザのツールバーに印刷プレビューボタンを追加しておくと便利だ。Internet Explorerの場合は「表示」メニューから「ツールバー」の「ユーザー設定」を選び、「利用できるツールバーボタン」で「印刷プレビュー」を選んで「追加」「閉じる」を押せばいい。

 Firefoxの場合は、デフォルトでは印刷プレビューボタンがない。だが、Firefoxに欠けている機能の多くがそうであるように、印刷プレビュー機能についても、これを追加できる拡張機能が存在する。Print/Print Preview拡張機能をインストールしよう。

両面印刷

 大型のプリンタには、多くの場合、自動両面印刷機能が付いていて、簡単に紙の両面に印刷できる。だが残念ながら、この機能がデフォルトで使えるとはかぎらない。自分のプリンタで両面印刷が可能かどうか分からなければ、ドライバ設定またはプリンタの構成ページをチェックして、両面印刷についての情報を確認しよう。

N-Up印刷

 一部に、文書をシュリンクして1枚の用紙に何ページも印刷できる機能を備えたプログラムやプリンタがある。「N-Up印刷」と呼ばれるこの機能は、あまりスペースを割きたくない参考資料などの印刷に特に便利だ。書籍などを1枚につき16ページずつ印刷して読んでやろうという人はさすがにいないだろうが、アドレス帳の内容を2〜3枚の紙に詰め込んで印刷し、ノートや財布に挟んでおければ便利だ。

 Microsoft Wordでは、「印刷」メニューで「1枚あたりのページ数」を指定すると、最大16ページを1枚の紙に印刷できる。同じくPowerPointでは「配付資料」として印刷することで最大9枚のスライドを1枚にまとめられる。PrintFileというフリーウェアのWindowsユーティリティでは、テキストファイルとEPSファイルのN-Up印刷が可能。さらにもっとフレキシビリティを求めるなら、プリンタドライバにN-Up機能がビルトインされアプリケーションの種類を問わずN-Up印刷ができるプリンタも一部にある。

 AppleのMac OS Xでは、OSそのものがN-Up印刷機能を持っている。「プリント」ダイアログボックスでドロップダウンリストから「レイアウト」を選択すれば、1枚の紙に複数ページを印刷できるようになる。

Wordの印刷メニュー画面

さらに簡単に

 インクジェットプリンタには多くの場合、ドラフトモードと高速モードがある。それほど印刷品質にこだわらないなら、ドラフトモードのほうが時間が節約できるだけでなく、インクの節約にもなる。カラーモードをモノクロモードに切り替えるのも節約の1つだ。

 この手の切り替えを面倒がる人もいるだろう。プリンタドライバの構成を複数設定しておけば、その作業も簡単になる。ドライバを頻繁に使う構成に設定し、それと分かる名称を付けておく。そうすれば、印刷の際、必要な設定に関連付けたドライバを選ぶだけで済む。

「オールインワン」を求めるなら

 Windowsユーザーは、FinePrintを試してみるのもいいだろう。FinePrintは、仲介プリンタドライバとして機能し、ソフトウェアやプリンタの種類に関係なくWYSIWYGプレビュー、N-Up印刷などの機能を提供する。49.95ドルは高いと思うなら、お試しが可能な機能限定トライアル版がある。このソフトの豊富な機能を考えれば購入も悪くはないだろう。

「FinePrint」。プレビュー画面を見ながら不要なぺージを削除する機能や、N-Upを簡単に設定する機能、両面印刷を複数のプリンタでも同じ操作感で行う機能などを持つ。日本語版はこちらからダウンロードできる。価格は6090円、無料体験版も用意されている

本稿筆者マット・バンスは米テキサス州オースティン在住の技術コンサルタント/Webデベロッパー/フリーランスライター。Macworld誌やPlaylist誌に寄稿している。



この記事は、Lifehackerの発行元である米Gawker Mediaの許可を得て、アイティメディア株式会社が翻訳したものです。翻訳責任はアイティメディアにあります。

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