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» 2006年07月19日 17時32分 UPDATE

デジタルワークスタイルの視点:ブログ検索で「クチコミ情報活用」の達人を目指す

ブログ検索を使えば手軽に入手できるクチコミ情報。“デジタルワークスタイル流クチコミ活用術”を教えます。

[徳力基彦,ITmedia]

 新しいPCやデジカメを買うときにはカカクコム、自分にあった化粧品を探すときはアットコスメ、本を買うときにはAmazon.co.jpの書評――などなど、最近はすっかり私たちの購買行動に欠かせないものになった印象もある「クチコミ」情報。とはいえ、意外に使われていないのがブログ上のクチコミ情報です。

 例えば、自分の働いている会社で新しいサービスを公開したとします。さて、そのサービスに対する「クチコミ」情報を探すとしたら? もしくは会社自体に対する評判を聞きたいとしたら?

 当然、カカクコムやアットコスメのように、整然とサービスや企業に関するクチコミ情報を並べているサイトはありませんから、手軽に見つけるのは難しいでしょう。既に800万を超えるといわれるブログ利用者が日々綴っている記事の中であれば、皆さんのサービスや会社に関するクチコミもあるかもしれません。

 そこで今回は、ブログ検索等のツールを通じて、クチコミ情報を効率的に入手・活用するためのポイントを紹介します。

■ブログ上のクチコミ情報活用の3つのステップ

  1. ブログ検索を使ってみる
  2. 通常の検索エンジンも使ってみる
  3. 検索せずに検索結果を入手する

■ブログ検索を使ってみる

 当たり前の話ですが、ブログ上のクチコミ情報の検索には、テクノラティのようなブログ検索専用のサービスや、Yahoo! JAPANやgoo、livedoorのようなポータルで提供されているブログ検索サービスが向いています。




 一般的な検索エンジンでは、目当てのサイトにたどり着くのが目的ですから、小規模なブログのクチコミ情報などはあまり上の方に表示されません。おそらくトップに表示されるのは自社のサイトで、その後にニュースサイトの記事が続くような並びになるでしょう。また、時期を空けて検索しても、検索結果はそれほど大きく変化しません。

 その点、ブログ検索は検索結果が時系列に表示されるのが最大のメリット。サービスのニュースが発表されたとき、発表されて1カ月、今現在など、顧客や消費者がどのような反応をしているか、タイミング別に探すことができるわけです。まずは、自社名やサービス名でブログ検索してみましょう。

■通常の検索エンジンも使ってみる

 ブログ検索を使えと言っておいて、こう書くと矛盾しているように見えるかもしれませんが、Yahoo!検索やGoogleのWeb検索など、通常の検索エンジンで検索してみることも重要です。大事なのは、特に検索結果の最初の1〜2ページです。

 ブログ検索が便利とはいえ、ほとんどの一般ユーザーが利用するのは大抵いつも使っている検索エンジンです。検索結果の1〜2ページ目はそんなユーザーが必ず目にする情報ですので、特に重要だというわけです。

 ブログ検索と同様に、Yahoo!やGoogleのような利用者の多い検索エンジンで主なキーワードを検索してみて、「一般利用者に、どういうクチコミ情報が読まれやすい状態になっているか」というのは把握しておくようにしましょう。

■検索せずに検索結果を入手する!?

 一度実践して欲しいのが、こちらのテクニックです。テクニックというと、難しそうに思うかもしれませんが、やり方はとても簡単。ブログ検索を行った際に出た検索結果で表示されている「RSS」のアイコンを、RSSリーダーに登録するだけです。

st_bl05.jpg Yahoo!ブログ検索を利用する場合、特定のキーワードの検索結果に応じてRSSフィードが生成されるので、このフィードをRSSリーダーに登録しておけばいちいち検索しなくてもすむ

 ちなみに、BizIDの達人の仕事術で、ネットレイティングスの萩原さんが紹介していたテクニックと同様です。

 このように登録しておけば、どこかのブログでそのキーワードが言及されると、自動的にRSSリーダーにその情報が通知されるようになります。もちろん、有名な人気商品だと毎日大量に検索結果を受信してしまい「全部読むのは無理」という状態になると思います。それでもブログを通じて反応や雰囲気を把握するのにはとても有効な手法と言えるでしょう。

 また、こうやってキーワードごとに反応を把握できる仕組みを作っておけば、ブログ上で製品に関する話題が盛り上がったときにすぐに知ることができるため、問題が悪化する前に対応策を練ったり、ブームが来る前に商品の在庫を増やしたり、という対応をすることもできるようになります。

 萩原さんのように有名な方であれば、自分の名前を登録してみるのも良いと思いますし、自分のブログ名で登録するのも良いでしょう。検索したい言葉が一般的なキーワードのため、検索結果に関係ない情報がたくさん表示されてしまうという場合は、キーワードではなくURLで登録しておけば、少なくともそのURLに対してリンクを張ったブログを逐次把握することができます。

st_bl06.jpg URLを検索キーワードにしてみるのも手だ

 自分の会社はあまり有名でないので、クチコミ情報が見つけられないという方は、この手法をライバルの企業名やサービスに適用してみるというのもお勧めです。ライバルに対するクチコミ情報とはいえ、利用者のひとりごとやクレームの中に、自分の会社のサービスに参考になる情報が必ずあるはずです。

 なにしろ、顧客や消費者の生の声やクチコミ情報というのは、これまでリサーチ会社に大金を支払っても、なかなか入手できない貴重な情報でした。それが今や手軽に入手できる時代になったわけですから、使わない手はないですよね。是非一度、試してみてください。

筆者プロフィール 徳力基彦(とくりき・もとひこ)

NTT、ITコンサルを経て、現在はアリエル・ネットワーク株式会社プロダクト・マネジメント室マネージャ。ビジネスパーソンの生産性向上のためのソフトウェアの企画・開発やコンサルティング業務に従事するほか、グループウェアやブログ、仕事術などに関する執筆・講演活動を行っている。ブログは「ワークスタイル・メモ


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