GTD徹底研究会でわかったことブロガーがGTDに挑戦!第1回レポート(1/3 ページ)

ブロガーを招いて開催したGTD徹底研究会。初めてGTDに触れる方からのフィードバックを中心に、GTDでつまづく点や戸惑う点をまとめました。(GTDまとめページへ)

» 2006年08月24日 02時19分 公開
[田口元,ITmedia]

 先日、ITmedia社の会議室をお借りしてGTD徹底研究会を開催しました(8月10日の記事参照)。10名ほどのブロガーの方にお集まりいただき、19時半から22時までGTDを実際に体験していただきました。

 GTD歴5年強の筆者としては初心者がまずどこでつまずくか、何を疑問に思うかを知りたかったのですが、案の定、たくさんの発見がありました。ここではそれらをまとめてみましょう。GTDの実践を検討されている方の参考になれば幸いです。

「頭の中の気になること」を書き出すには何時間必要?

 今回のメインはGTDの最初の一歩、「頭の中の気になること」をすべて書き出すことでした。個人的に実践したときは3時間強かかった記憶がありますが、一般的にはどのぐらいの時間が必要なのでしょうか?

 10名ほどのブロガーに今回体験していただきましたが、結果は「2時間では全然足りない!」という状態でした。今回は1時間〜最大90分ぐらいやろう、と思っていたのですが、60分を過ぎてもまだまだ書き出している方がいらっしゃいました。さらに40分追加して100分近く費やしたのですがそれでもまだまだ書き出せる、という状態でした。

 途中少し止まってしまう方もいらっしゃいましたが、周りに触発されてか、会場に配られた「トリガーリスト」を参照しつつ、100分ですべて書き終えた!という人は皆無。残念ながら会場の都合により、途中で打ち切らざるを得なかったのですが、「書き出すことって気持ちいいですね」「早く帰って続きをやりたい!」といった感想をいただきました。

 GTDを行うには、この書き出すステップは必須です。「GTDを実践するにはやはり最初に数時間必要」という結果にはなりましたが、そのあとのストレスフリー状態を手に入れるには必要な投資だと思っています。

 「忙しいのに数時間なんて取れるわけないよ」という意見も分からないではないですが、その状態では散らかった机で作業をしているようなものです。時間をかけてすっきりと机を片付ければ作業効率がぐっと上がることは直感的におわかりかと思います。そのための「片付け作業」がこの数時間に当たるかのです。

 ただ少しでもこの数時間を気楽なものにするには、数人で集まって行ってみるといいのかもしれません。今回の研究会でも、「書くことがなくなってしまったけど、周りの人がたくさん書き出しているのを見てまた書き出すことができた」という方もいらっしゃいました。機会があればこの研究会も第2回を開催してみたいと思います(次回は休日に5時間ぐらいかけてやりたいですね……)。

書き出すときはどう書き出す?

 最初のプロセスをやっていただくときに、みなさんが書き出すのを見させていただいていました。そこで気づいたのは、書き出すときに階層化したり、分類したりする方がいることでした。

 確かに網羅的に「気になること」を書き出すにはこの手法は有効かもしれませんが、その後の「処理」のステップでは書き出したものを1つ1つ処理していくので、階層化したりするとかえって使い勝手が悪くなります。

 研究会当日に「分類はどうしますか?」「階層化してしまったのですが……」といった質問を受けましたが、このステップではシンプルにリスト化することを心がけてください。

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