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» 2006年10月25日 11時54分 公開

デジタルワークスタイルの視点:インターネット時代のお手軽英語勉強術――会話編

インターネットを活用した英語勉強術。「読む」「聞く」に続いて今回は「話す」をご紹介します。インスタントメッセンジャーなどを活用して、会話学習にチャレンジしてみましょう。

[徳力基彦,ITmedia]

 前回、ネット時代の英語勉強術として英語を「聞く」勉強術をご紹介しました(10月17日の記事参照)。聞く能力に自信ができてくると、次に試したくなるのは英語の「会話」です。

→インターネット時代の英語を「読む」勉強術はこちら

→インターネット時代の英語を「聞く」勉強術はこちら

 日本では、どうしても英語というと机に座って勉強するイメージがあるかもしれませんが、そもそも語学はコミュニケーションのためのツール。せっかく勉強するなら実践で使わないと意味がありませんし、仮に拙い英語力でも、違う言語や文化の国の人と交流することは、さまざまな面で良い刺激になります。

 最も良いことは留学や海外旅行のように、英語を話さざるをえない状況に自分を置いてみることです。筆者も海外を1人で旅行してみたり、転職の合間に長期休暇をとって海外のボランティアツアーに参加したりしたことが、英語を「話す」ことに対する恐怖感や恥ずかしさを払拭するのに大いに役に立ちました。

 そうは言っても、社会人であれば仕事も忙しいし、留学のような機会を設けることが難しい方も多いはず。そこで今回は、手軽に実践できる英会話の勉強法をご紹介したいと思います。

ネット時代のお手軽英語勉強術:会話編

  • ポッドキャストを聞きながらシャドーイングをしてみよう
  • オンラインの英会話サービスを使ってみよう
  • SkypeでSkype Meモードの人に話しかけてみよう

ポッドキャストを聞きながらシャドーイングをしてみよう

 英会話の練習としてまず最初にお勧めなのは、お手本となる英語の音声に続けて自分でも実際にしゃべってみる「シャドーイング」という手法です。

 シャドーイングとは、「シャドー」という単語から分かるように、影のように相手の言葉を真似する方法です。相手が話し終わってから同じ言葉を繰り返すことを「オウム返し」と言いますが、シャドーイングではオウム返しではなく、お手本からちょっと遅れて発声することがポイントです。棒読みや自己流の読み方は厳禁。しっかりお手本を真似るようにしてください。

 こうして発声することで、「リズムとイントネーションがきれいになる」「発音がよくなる」といった効果に加え、「英語のスピードに慣れる」ことや「区切りや間の取り方がわかる」など、英語独特の雰囲気が身に付くはずです。

 当然、リスニングができていなければ、話すことはできませんからちょっと高度な練習にはなりますが、ネイティブの会話を真似するにはもってこいの練習法だといえます。ポッドキャスティングの音声を聞きながら、自分でも真似して話してみましょう。

 特に会話の練習のためにお勧めなのは、インタビューや対談などのポッドキャスティングです。さすがにいきなり長い文章を真似するのは大変だと思いますが、会話であれば一般的な短いやり取りが良く出てくると思いますから、それらを真似できるようになるだけでもかなり有効です。

 道を歩きながらぶつぶつと英語を話している姿はちょっと奇妙かもしれませんが、歩いている時間などの空き時間を、手軽に英語の勉強時間に変えることができる上、英語を話すことに対する恥ずかしさを払拭する上でもお勧めの勉強法です。

オンラインの英会話サービスを使ってみよう

 「時間はないけれど、やっぱり英会話をしっかりと教えてもらいたい」――という方にお勧めなのが、最近バリエーションが増えてきているオンラインの英会話レッスンのサービスです。

 テレビコマーシャルでも有名なNOVAでは、テレビ電話を使った「お茶の間留学」のプランも提供しています。通学に比べて安い料金で自分の好きな時間を選べるのがオンラインのメリットといえるでしょう。

 更に手軽にオンライン英会話の授業を受けてみたい人にお勧めなのが、Skypeなどのインスタントメッセンジャー(IM)を利用した英会話レッスンです。SkypeやWindows Live Messenger、Google TalkなどのIMは、インターネット経由で世界中のどこの人とも無料で通話をすることができます。

音声通話の品質に定評のある「Skype」
「Windows Live Messenger」も音声通話が可能だ
Gmailと連携機能もある「Google Talk」

 そのため、最近はそのチャットソフトの特徴を活かし、海外のネイティブの空き時間を活用した格安のオンライン英会話サービスを提供する企業が増えてきています。利用料金も通常の英会話スクールに比べると格安ですから、気軽に試せると思います。

 もちろん、インターネット環境によっては音質が悪くなるケースもあるのは注意が必要ですが、特におおげさな機材を買う必要もありませんので、一度試してみても良いのではないでしょうか。

筆者お勧めのオンライン英会話
Webサイト 料金
e-com英語ネット 受講料1万4000円(8回)〜
スピークライン 受講料4900円(4回)〜

Skypeで「Skype Me」モードの人に話しかけてみよう

 「英会話の勉強はしたいけれど、お金はかけたくない」――という欲張りな方には、Skypeの「Skype Me」モードを活用する方法をご紹介したいと思います。

 「Skype Me」モードというのは、Skypeの自分のステータスを「Skype Me」に変更することで、自分が「今Skypeでチャットをしたり音声通話をできる状態だよ」というのを“世界中のSkypeユーザー”にアピールできるモードです。

 Skypeの「コンタクト」メニューから「Skypeユーザーの検索」を選択し、検索画面の右下に[Skype Me]モードのユーザーを検索というチェックボックスにチェックを入れて、言語を「English」にして検索してみてください。

Skypeの「コンタクト」から「Skypeユーザーの検索」を選択
「[Skype Me]モードのユーザを検索」にチェック
検索すると、何人かのユーザーがヒットする

 Skype名や国の情報が掲載された状態で数人、場合によっては数十人の利用者が表示されると思います。これらのメンバーは、誰かからのチャットや会話を待っている状態と推測されますので、プロフィールを見て相性が合いそうな人にメッセージを送ってみましょう。

 当然、Skype Meは英語の教師をしてくれるモードではありませんので、人によっては嫌がられる可能性も十分あります。その点には注意が必要ですが、上手く行けば、あなたの英語の勉強につきあってくれる「かも」しれません。

 もちろん、逆に皆さんが自分のステータスを「Skype Me」に変更し、プロフィールのコメント欄に英語を勉強中と書いて(もちろん英語で)おいて、親切な人からチャットが入るのを待つという手もあります。ただ、その場合にはナンパ目的など、スパム的なコンタクトが混じっていることも予想されますので、慣れていない方は避けた方が良いでしょう。

ステータスを「Skype Me」に変更しておけば、もしかしたら英語で会話相手になってくれる人からチャットが入るかも!?

 また、コンタクトの過程でトラブルになる可能性もありますから、普段使っているSkype IDとは別のIDを作成して、それでコンタクトするという手もあります。意図していないユーザーにつきまとわれるようになったら、そのユーザーを設定画面からブロックするということもできます。なお、最近はIM経由で感染するウイルスも存在しますので、知らない人との会話はともかく、ファイル交換は絶対に避けましょう。


 世界には同じ方法で日本語を勉強したいと思っている人もいますし、親切な人も大勢います。話しているうちに一生の友達になれる人もいるかもしれません。せっかくインターネットのおかげで、世界中の人々とコミュニケーションを取ることができるようになったのですから、機会があったら是非試してみてください。

筆者プロフィール 徳力基彦(とくりき・もとひこ)

NTT、ITコンサルを経て、現在はアリエル・ネットワーク株式会社プロダクト・マネジメント室マネージャ。ビジネスパーソンの生産性向上のためのソフトウェアの企画・開発やコンサルティング業務に従事するほか、グループウェアやブログ、仕事術などに関する執筆・講演活動を行っている。ブログは「ワークスタイル・メモ」と「tokuriki.com


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