ソフトバンクモバイルのPANTONEケータイで注目を集めた「PANTONE UNIVERSE」。実は、国内文具メーカーのサンスター文具でも多数製品を開発・製造しているのをご存知だろうか。
世界初となる1モデル20色同時発売で注目を集めたソフトバンクモバイルのPANTONEケータイ「812SH」(1月25日の記事参照)。このPANTONEケータイは、色見本帳で有名な米PANTONEとのコラボレーションによるもの。PANTONEのカラーチップをモチーフにした製品シリーズ「PANTONE UNIVERSE」の1つである。
実はこのPANTONE UNIVERSE、国内文具メーカーのサンスター文具でも多数製品を開発・製造しているのをご存知だろうか。ノートやメモ帳に始まり、ハサミやホッチキス、ファイリング用品などの28品目のサンスター文具が開発した製品が、国内だけでなく、ニューヨークやロンドンなど世界各地の有名百貨店や文具店で販売されている。
製品にはそれぞれ、正方形のカラーチップに明度・色相・彩度をあらわす6桁の色番号や色にちなんだキーワードを記載しているのが特徴だ。例えば、色番号「13-0650」の場合、色名「SULPHUR SPRING」のほか、「fresh」「lively」「trendy」といった3種類のキーワードを併記。色名・キーワードとも「色と心理の研究に基づいて付けている」という。
PANTONE UNIVERSEの製品はカラーバリエーションが複数用意されている。ただし、各製品でバリエーションが異なるのも面白い。冒頭のPANTONEケータイは20色だったのに比べて、サンスター文具が販売するノートは7色だ。「1日1色で1週間をイメージした」ためだが工夫もある。表紙と補色関係の色をノートの罫線に用いた。それぞれの色が引き立てあう効果があるというわけだ。
また、ハサミやホッチキスはそのままではカラーチップのみで色番号などが見えない。ホッチキスであれば、親指で押さえる上側のボディ(ハンドル部)にカラーチップをプリント。下側のボディ(クリンチャー部)に色番号などを記載した。ホッチキスでとじた紙を抜くと色番号がのぞく――ちょっとした遊び心なのだ。
「PANTONEケータイで文具製品の知名度が上がった」(サンスター文具)。ケータイも春モデルが注目を集めているが、この機会に自分にあった“春色”文具を見つけてみてはいかがだろう。
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