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» 2007年06月13日 12時34分 UPDATE

デジタルワークスタイルの視点:“頭すっきり”ブログの3つのポイント

メモ代わりにブログを活用すれば、部署の中でちょっとした情報を共有できるほか、自分自身にとっても「覚えておかなければならない」というストレスを軽減できます。うまく活用することで頭もスッキリ、ストレスフリーな気持ちになれるのです。

[徳力基彦,ITmedia]

 前回、ビジネスパーソンがブログを始めるときのポイントとして、「自分のために書く」というポイントをご紹介しました。

 ただ、自分のために書くといっても、それだと何の役に立つか分からないから、どうもテンションが上がらないという人も多いかもしれません。そこで今回は、自分のために始めたブログに、ストレスフルな気持ちをすっきりさせる“機能”があることを説明したいと思います。

自分のためにブログを続けるための3つのポイント

  • 仕事の延長で考えていることをブログに書く
  • 後で自分の役に立つようにまとめておく
  • 読者数を気にしすぎない

仕事の延長で考えていることをブログに書く

 「自分のために」という理由でブログを書くためには身近なネタが最適です。お勧めしたいのが、仕事の延長で考えていることをブログに書くということです。

 これは日々の仕事の内容をブログに書くという意味ではなく、仕事の延長で気になるニュースや新製品、新サービスについて、自分なりに感じたことや考えたことを書くイメージです。

 例えば、オンラインサービスに携わる人であれば、競合他社のオンラインサービスを見て感じたことや、参考になりそうな機能や刺激を受けたポイントを書いてみればいいでしょうし、広告業界の人であれば、他社の広告キャンペーンや広告自体の印象や、参考になりそうな点などをメモすればいいと思います。例えば筆者の場合、注目のオンラインサービスを「ワークスタイル・メモ」というブログに公開するようにしています。これまで社内向けに情報提供を行ってきたようなネタをブログに書いているわけです。

 「ブログに書く」というアウトプットがポイントです。書く内容は何でもいいのですが、自分の仕事に関連するニュースを見て考えたことを、ただ考えただけで終わらせるのではなく文章にすることで、真剣に考える必要がありますし、考えたことも自分の身に付きやすくなります。

 ブログを書くという行為を定期的に行うことで、右から左に流れていく情報を自分なりに整理して考える時間を作ることができるわけです。

後で自分の役に立つようにまとめておく

 せっかくブログを書くのであれば、単純に感想を書いておくだけでなく、後で振り返ったときに役立つようにまとめておくのがお勧めです。

 記事を1つ書いたときに、参考にした情報ソースやデータなどがあったら、できるだけ引用しておくと便利。あとで「あれ、たしかこの情報はブログに書いたよな」と思ったときに、自分のブログを検索すれば手軽に探せます。引用するのには長すぎたり、複数のソースがある場合は、記事の最後に関連するURLを集めたリンク集を作っておくのもいいでしょう。

 もちろん、Googleで検索したり、ソーシャルブックマークに登録したりして検索する方法もありますが、自分が書いた内容であれば印象も強くなり、記憶にも残ります。

 さらに、ブログでいつでも検索できれば細かい内容を忘れてしまっても安心です。「忘れてしまうのではないか」という不安感を払拭することで、脳のエネルギーをほかのことに使えます。これが“頭すっきり”ブログの効能と言えそうです。

 自分のブログを検索するというのは、インターネット全体からGoogleで検索したり、大量のブックマークから探すよりも手軽だと思いますので、試してみるといいでしょう。

読者数を気にしすぎない

 ちなみに、自分のためにブログを書くという姿勢を忘れないためにも、ブログの読者数はあまり気にしすぎないようにしてください。もちろん、アクセス解析サービスなどを活用して、読者の動向をウォッチするのには意味があります。特に、ゼロからブログを書き始めたとき、初めて誰かがブログを読みに来てくれた瞬間や、ほかのブログからリンクやトラックバックされて、複数の読者が自分のブログを訪れるようになってくれた瞬間は、テンションが上がってしまうものです。

 とはいえ、あまりに読者数の増減を気にしすぎると、読者数を増やすこと自体が目的化してしまい、自分が本来メモしておきたいものを残すという当初の目的からズレてしまいます。すると、だんだんとブログを書くのが辛くなり、頭もすっきりしません。結果として思うように読者数が増えない――なんて悪循環に陥る可能性すら出てきます。

 ブログを書くのはあくまで自分のメモのため。そう割り切ってしまって、読者数の増減はたまにチェックする程度にしておくことをお勧めします。


 こうやって書いてみると、自分のためにブログを書く作業は実に地味です。しかし、しばらく続けてみると、ブログを書くことが頭の中を着実に整理することに気付くはず。その結果、大変すっきりした気持ちになることが体感できると思います。これだけでもブログを書いてみる意味は十分あるのではないでしょうか。

筆者プロフィール 徳力基彦(とくりき・もとひこ)

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NTT、ITコンサルを経て、現在はアリエル・ネットワーク株式会社プロダクト・マネジメント室マネージャ。ビジネスパーソンの生産性向上のためのソフトウェアの企画・開発やコンサルティング業務に従事するほか、グループウェアやブログ、仕事術などに関する執筆・講演活動を行っている。ブログは「ワークスタイル・メモ」と「tokuriki.com


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