エルゴノミクスキーボードに移行するための4つのコツ3分LifeHacking

「エルゴノミクスキーボード」をご存じだろうか。エルゴノミクス(人間工学)というだけあって、通常のキーボードに比べて手くびへの負担も少ないという。しかし、普通のキーボードに慣れすぎていた筆者は、どうにもしっくりこなかった――。

» 2007年11月14日 23時59分 公開
[鷹木創,ITmedia]

 「エルゴノミクスキーボード」をご存じだろうか。デザインが普通のキーボードと異なり、右手用、左手用とキーボードが分かれていたりするのが特徴だ。エルゴノミクス(人間工学)というだけあって、通常のキーボードに比べて手くびへの負担も少ないという。筆者も先日、マイクロソフトの「Natural Ergonomic Desktop 7000」を購入してみた。

 「これでバシバシ文字を入力してやるぜ」と、キーボードに向かってはみたものの、いかんせん入力しづらい。「はて? おかしいな……」。普段小さなノートPC(ThinkPad X41)のキーボードに慣れているからか、なんとなく指がふわふわと落ち着かない感じ。それにキーボードの配置が湾曲しているせいか、キーボードの上のほうに配置されている数字キーを意識すると、下のほうの[Ctrl]や[Alt]キーなどが打ちづらいし、[Ctrl]や[Alt]を意識すると、数字キーが打ちにくい。どうしたものだろうか。

 マイクロソフトによると、通常タイプのキーボードからエルゴノミクスキーボードに移行するには数週間必要という。でも、せっかく購入したんだからすぐに使いたい。バシバシ使いこなしたいんだよ! そこでマイクロソフトや筆者周辺のエルゴノミクスキーボードユーザーに聞くと、いくつかコツがあるようだ。

 1つは、脇を開けること。マイクロソフトからは「リラックスした姿勢」とも言われた。通常のキーボードであれば各キーが直線的に並ぶ。その直線に合わせるように手を前に出してキータッチしているのだ。ちょっと大柄な筆者がThinkPadのキーボードを叩くとき、脇を閉めて縮こまって打つ。これが良くないのである。エルゴノミクスキーボードはキー配列が湾曲している。この湾曲に合わせて、手を自然に前に出せばいいのだが、筆者の場合、普段の癖でどうしても手がまっすぐ出てしまう。なので、脇を開けろ、というわけだ。

Thinkpadだと脇をつい閉めてしまう
リラックスすると自然と脇が開く

 もう1つは、キーボードの上から手首や指を必要以上に動かさないようにすること。通常のキーボードは手首ごと動かして、キーを打ちに行くことが多いが、エルゴノミクスキーボードであれば手の形に合ったデザインになっている(はず)なので、動かしたほうが打ちづらくなるという理由だ

 さらに、「キーボードが縦長に感じるのは手を浮かせすぎているから」(マイクロソフト)とも指摘を受けた。必要以上に手首を動かさないこととともに、手を浮かせすぎないことを気をつけるといいだろう。

 ちなみにKINESISの「Contoured Ergonomic Keyboard」を愛用している某記者さんは、「慣れるまで3週間かかった」。Contoured Ergonomic Keyboardのマニュアルには「忙しいときには使わないほうがいい」などと注意書きもあるそうだ。確かに筆者も、メインマシンをデスクトップPCからノートPCに移行したときは窮屈に思えたが、今ではこの窮屈さもある種の安定感を感じるのだから、慣れというのは恐ろしい。慣れるまでは、教えてもらったポイントを注意して使うことにしよう。

某記者さんが愛用しているKINESISの「Contoured Ergonomic Keyboard」
こちらも弊社内のスタッフ。マイクロソフトの「Natural Ergonomic Keyboard 4000」を使用

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本日のレシピ
No. エルゴノミクスキーボードを使うための4つのコツ
1 脇を開けて打つ。リラックスして
2 手首・指を必要以上に動かさない
3 手を浮かせすぎない
4 慣れないうちは、無理に使わない(イライラするから)

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