イラストって本当に描けるの? 「タブレットでお絵かき講座」実践リポートブロガー応援企画(2/3 ページ)

» 2007年12月14日 09時00分 公開
[田口元,ITmedia]

写真、デフォルメ、トレース、でイラスト作成

 次なる課題は「人の顔」。いきなり難易度が上がった感じである。「では隣の人を写真に取って、イラストにしてみましょう」。写真をそのままトレースするだけでは、味のあるイラストにはならない。ただ、だからといってゼロからデフォルメされた構図も難しい。「特徴的な部分を拡大・縮小してみましょう」とヒラヤマさん。人物写真からイラストを作るコツ――だそうだ。

 まず目、鼻、口など、その人の特徴的な部分をカット。適当に拡大してまた貼り付ける。こうした作業を繰り返すことによって、ちょっとつぎはぎな感じではあるが面白げな写真ができあがる。このつぎはぎ感というか切り貼りした感じを、さきほどのクローンのレイヤーを作成して、トレースすることでイラストっぽい絵に仕上げていくのだ。

 お互いに撮影した顔写真を取り込み、さっそくデフォルメ作業を開始。人の顔をいじるのは抵抗があるが、お互い様。「これってある意味侮辱ですよね(笑)」などと、参加者からは笑い声も出た。デフォルメした写真をトレースし、思い思いの線を引き、色を乗せていく。タブレットにペンを当てて、ガシガシこすって色をなじませたり、思いつかないような色を使ったりと盛り上がった。

 nettaboさん作の「四元さんイラスト」ができ上がるまでを写真で追いかけてみよう。

 元画像の四元さん。笑顔が可愛いらしい女性だ。


 nettaboさん、どうやら四元さんの目に注目した様子。なぜか3つ目に……。


 少し目を離していたら、いつのまにか5つ目に。どれだけ目に特徴を感じたのだろうか。


 できあがり直前。なんと舌まで付いてしまった。うーむ、面白い! 完成画像は後ほど。


 モデルの四元さんにも舌を出してもらった。結構似てるかも!?


 数十分後、それぞれが描ききったイラストを披露。「カワイイ!」「これはちょっとカッコいいですね」「それはない(笑)」「こ、これは……」。文章では、とても伝えきれないようなコメントが飛び交った。「今回の講座で、少しでも絵を描く楽しさを知ってもらえたらうれしいです」。講座終了後、ヒラヤマさんはそう語り、アイティメディアを後にした。

元画像(四元さん)
nettaboさんが書いた四元さん

元画像(nishinoさん)
四元さんが書いたnishinoさん

元画像(memokamiさん)
nishinoさんが書いたmemokamiさん

元画像(nettaboさん)
memokamiさんが書いたnettaboさん

元画像(ヒラヤマさん)
筆者が書いたヒラヤマさん

参加者のイラストをまとめてみた

講座で感じたイラストのコツ(のようなもの)

  • できるだけたくさんの色を使う(ヒラヤマさん)
  • 濃淡をハッキリさせると立体感がでる(ヒラヤマさん)
  • 人物画で白目の領域を増やすと面白い感じになる(ヒラヤマさん)
  • 飽きてきたら背景を描くといい(参加者)
  • 背景に猫を描く(筆者)

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