複数のアドレス帳を統合して普段使い「Ripplex」3分LifeHacking(1/2 ページ)

久しく決定打がなかったアドレス帳ジャンルに、オンラインの利便性と、オフラインのメリットを併せ持った「Ripplex」が登場。自動同期で、Win/Mac両対応。

» 2008年03月07日 23時43分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

 皆さんはアドレス帳をどうやって管理しているだろうか。筆者がこれまで試してきたいろいろなアドレス帳とその感想を振り返ると、だいたい次のようになる。

  • 携帯電話の住所録を使う……でも個人用だけ。
  • メールソフトのアドレス帳……電話帳自体としては使いにくい。電話番号はほとんど入っていない。
  • 年賀状ソフトのアドレス帳……住所はいいけど、電話やメールを調べるのに使うには勘弁。
  • グループウェアのアドレス帳……強制されでもしなければ意外と使わないかも。
  • オンラインのアドレス帳サービス……動作が遅いし、そもそもオフラインで使えない。
  • スキャナとセットになったアドレス帳ソフト……便利だけどデータの互換性が低いのがちょっと。

 意外と決定打がない──それがアドレス帳を取り巻く現状だ。そんな中、新登場した純国産のアドレス帳ソフトがある。“Japanese Plaxo”の異名を取る「Ripplex」(リプレックス)だ。

友人の電話番号、メールアドレスが変わったら?

 Ripplexの前に、Plaxoというサービスについて説明しておこう。最近でこそ、ThunderbirdやMacのアドレス帳、Outlookなどのデータを同期させるハブとしても知られるが、そもそもはWebベースのアドレス帳サービスだ。

 友人同士でPlaxoを使っていれば、自分の情報を変更すると、自動的に友人のアドレスにある自分の情報も更新されるのがポイント。つまり、誰もがPlaxoを使っている世界では、電話番号の変更をわざわざ通知する必要がなくなる。

 Ripplexは、これと同様のことをやってくれる和製のソフトだ。使い勝手の面で大きく違うのは、WebサービスではなくPCにインストールして使うローカルのアプリケーションだということ。友人を登録しておくと、Ripplexのサーバを介して、友人の情報が更新されているかどうかをチェックしてくれる。

分散したアドレス帳を統合できる

 とはいってもPlaxoやRipplexの上記のようなメリットは、友人たちが皆同じサービスを使っていて初めて享受できるもの。利用者が少なければほとんど意味がない。ただしRipplexの魅力の1つは、自分1人で使っていても、アドレス帳ソフトとして便利に使える点だ。

 たとえば、Ripplexを使い始めるときには、わざわざ友人の情報を入力する必要はない。Macのアドレスブック、OutlookやOutlook Express、Thunderbirdなどをはじめ、SkypeGmailYahoo軽快電話など各種のアドレス帳をインポートできる。これだけならできて当然だが、同じ人をインポートした場合に“統合”できるところがこれまでのソフトと違うところだ。

「斎藤健二」という2つの友人を、1つにまとめる画面

 例えば、Thunderbirdには名前とメールアドレス、SkypeにはSkypeネームとメールアドレス、軽快電話からは名前と読み仮名と携帯電話番号が入っていたとする。Ripplexにこれらを読み込ませると、同じ人であれば情報を統合して1人の人としてまとめてくれるのだ。

情報 Thunderbird Skype 軽快電話 → Ripplex
名前 アイティ太郎 アイティ太郎 アイティ太郎 アイティ太郎
読み仮名 あいてぃたろう あいてぃたろう
電話番号 090-0000-0000 090-0000-0000
Skypeネーム ittaro992 ittaro992
メールアドレス ittaro@bizid.jp ittaro@bizid.jp ittaro999@docomo.ne.jp ittaro@bizid.jp,
ittaro999@docomo.ne.jp
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