インタビュー
» 2008年04月24日 19時32分 UPDATE

ひとりで作るネットサービス:世界でウケるサービスを作って、売却してみたい──taskit.jp・mizzuさん (1/3)

「世界一直感的なグループウェア」を目指して作ったtaskit.jp。せっかく作ったからには、ビジネスにしたいと意気込む。ひとりでネットサービスを作って売却してみたい、と話すmizzuさんが歩んできた道とは。

[田口元,ITmedia]

ひとりで作るネットサービス第26回は、「世界一直感的なグループウェア」を目指すtaskit.jpを作ったmizzuさん(25)にお話を伺った。IT企業に勤めつつ、友人と一緒に会社を立ち上げた彼が目指すものは何だろうか。

「割と簡単にひとりでも作れるんだな」──無人島.com

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 「割と簡単にひとりでも作れるんだな、と思いました」。初めてひとりでネットサービスを作ったのは、3年ほど勤めた会社を辞めてフリーになったときだった。今はもう閉鎖してしまったが、「無人島.com」というサービスだ。「無人島にCDを持っていくとしたらどの10枚?」を共有するサイトだ。

 「当時バーチャル本棚の「ブクログ」や、自分の持ち物情報を公開できる「SocialTunes」など、Amazonの商品と絡めたソーシャルサイトが流行していました。自分でもやってみようかな、と思って作り始めたら割とすんなりできちゃって」。無人島.comを開発したときの思い出をmizzuさんはそう話す。

 プログラミングを覚えたのは社会人になってから。小さい頃からコンピュータに興味を持っていたが、あまり詳しい方ではなかった。「初めてモデムでネットにつないだとき、あの『ピーガガガー』音がエラーだと思い込んでいました。そのせいで半年ぐらいネットにつなげませんでしたよ(笑)」。ただ、父親の仕事の影響でデザイン系のツールはちょくちょくいじっていた。「いずれ必要だからやっておけ」と父親に言われ、ベジェ曲線を使ったトレースばかりをしていた時期もあるという。

 そうした経緯でデザイナーとして就職したが、「協力会社から上がってきた管理画面のプログラムがどうにも使いにくくて」自分で作ってみることを決意。PHPとMySQLの本を買ってきて読み込んだ。コツコツと作りこんでいったら仕事で使えるレベルのプログラムができあがった。

 「自分の仕事を楽にするためのプログラムはよく組みましたね」というmizzuさん。当時の仕事はソーシャルサイトの企画や運営など。プログラマーやデザイナーとチームを組んで、どうやったらコミュニティーが盛り上がるかの企画に日夜知恵を絞っていた。「チームで働くのはやっぱり楽しいですね。何かを作り上げている実感がありました」

「ウォーターボーイズ」を見ていて気づく。「俺、俳優になりたいかも」

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 ただ、そろそろ何か違うことをやりたい、という思いが募ってきた。転機は突然やってくる。ある日、映画「ウォーターボーイズ」を見ていたらふと思いついた。「俺、俳優になりたいかも」。今までのキャリアとは関係なかったが、はやる気持ちを抑えられなかった。

 「そのとき『ブサイコロジカル』に出会いました」。ITに詳しい仲間達で立ち上げたその劇団のテーマは、「素人が演劇やってもいいじゃない!」だった。まさにmizzuさんにうってつけの劇団だった。すぐにオーディションを受け、無事に合格。仕事も辞め、時間に融通のきくフリーでやっていくことにした。

 また、劇団の活動をしつつも、無人島.comなど、いくつかひとりでサービスを作ってみた。そのころに作ったもう1つのサービスが「散財.com」だ。のちにガイアックスで運営されることになるこのサービスは、当時のmizzuさん自身の悩みを解決するものだった。

 「その当時は、どうにも散財がひどくて……。いや、今でもひどいのですが(笑)。服もちゃんと買っていましたし、月に40枚ぐらいCDを買う日々でした。カードの請求が20万円を下回ることがなかったですね」。それじゃいけない、と思って作り上げたのが、毎日の出費を分析できるこのサービスだ。散財.comを大枠がほぼできたところで、劇団で知り合った友人を招待した。のちに一緒にロケットスタートを立ち上げる、けんすうさんや、当時ガイアックスに勤めていた斉藤のりこさんだった。

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