中長期的な課題に取り組み続けるには?【解決編】シゴトハック研究所(3/3 ページ)

» 2008年05月16日 13時49分 公開
[大橋悦夫,ITmedia]
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 この2つを満たす仕組みであれば何でもいいのですが、筆者が実際に使っているのはメールソフトの「Becky! Internet Mail」です。

 Becky!にはメールを指定した日時に送受信する「リマインダ機能」があります。メールを作成した後に、すぐに送信せずに日を置きたい場合に重宝します。その際、次の3つのオプションが選べます。

  1. 受信する
  2. 送信箱に入れる
  3. 編集用に開く

 「受信する」を選ぶと、指定した日時に受信トレイに届きます(厳密にはネットを経由せず、送信箱から受信箱にメールが移る)。「送信箱に入れる」は、文字通り指定した日時になると送信箱に入って次回の「送受信」のタイミングで送信されます。

 最後の「編集用に開く」は、該当のメールが編集可能な状態で開きます。例えば、「明日の朝にもう一度読み返してから送信する」といった場合に便利な機能ですが、今回の中長期的な課題対策でも使えます。すなわち、以下のように、集中セッションで考えたことをベースに新たに思いついたことを1行でもいいので書き足した上で、翌日の自分に申し送るのです。

 こうすることで、毎日同じ時刻に(朝がいいでしょう)イヤでも目に入って来ますし、何かを書き込むことでそれが新たな発想を促すという望ましいサイクルが回り始めます。毎日何かしら考えたことを書きつけていくことで、その「痕跡」が考えを前に進めてくれるわけです。

 紙のノートに書いておくのもいいですが、Becky!のリマインダ機能を使えば、ノートの該当ページを開いて書き込むおぜん立てまでしてくれますから、取りかかりの負荷をぐっと下げることができます。「面倒くさい」と感じていたとしても、これなら取りかかれるのではないでしょうか。

筆者:大橋悦夫

1974年、東京生まれ。ブログ「シゴタノ!仕事を楽しくする研究日誌」主宰。学生時代よりビジネス書を読みあさり、システム手帳の使い方やスケジュール管理の方法、情報整理のノウハウなどの仕事術を実践を通して研究。その後、ソフトウェアエンジニア、テクニカルライター、専門学校講師などを経て、現在は仕事のスピードアップ・効率アップのためのセミナーや研修を手がける。デジタリハリウッド講師。著書に『「手帳ブログ」のススメ』(翔泳社)『スピードハックス 仕事のスピードをいきなり3倍にする技術』『チームハックス 仕事のパフォーマンスを3倍に上げる技術』『そろそろ本気で継続力をモノにする!』、近著に『Life Hacks PRESS vol.2』『LIVE HACKS! 今を大切にして成果を5倍にする「時間畑の法則」』がある。


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