PCで聴力を測定する3分LifeHacking

前回の視力チェックに引き続き、今回はPCで聴力を測定するためのソフトを紹介する。

» 2008年05月19日 12時51分 公開
[kizuki,ITmedia]

 前回の視力チェックに引き続き、今回はPCで聴力を測定するためのソフトを紹介しよう。最近では携帯音楽プレーヤーやワンセグ端末の普及により、ヘッドフォンを用いて音楽などを大音量で聴く場合も多い。聴力の減退を招く要因は、かつてに比べて増えていると言えるだろう。

 特に、「ぼやける」「文字が読み取りにくくなる」といった自覚症状がある視力と違い、聴力は悪化してもなかなか気づきにくい。そうした意味では、視力よりも聴力を定期的に測定するほうが、身体機能の定期チェックとして価値のある行為かもしれない。

 さて、今回紹介する「可聴周波数域チェッカ」は、その名の通り、PCを使って可聴周波数域を測定するためのソフトだ。「ピー」という音が何回鳴ったかを回答し、正解すればさらに高い周波数帯域の音について同様のテストを繰り返す。これにより、どこまで高い帯域の音を聴くことができるか確認できるというわけだ。健康診断における聴力検査の詳細版といった体裁である。

メイン画面。中央の「チェック開始」ボタンを押すと「ピー」という音が何回か鳴るので、聴き取れた回数をクリックする。周波数音は手動で設定することもできる
正解するとさらに高い周波数音に進める

不正解だとワンランク低い周波数音に戻される
不正解の場合は正しいパターンが表示される。なお、何回失敗したら終了というルールは特にないので、自分で正解率を決めておき、そこを下回ったら終了、というマイルールを設定しておくとよいだろう

 ちなみに人間の可聴周波数の帯域は、高い側がだいたい1万4500〜2万Hzとされており、20代をピークにゆるやかに減退していくとのこと。今回試してみたところ、30代半ばである筆者の最高可聴周波数は1万3320Hzであり、年齢相応もしくはやや下という結果であった。余談だが、蚊の羽音はおよそ1万7000Hzらしいので、今回の測定結果が正しければ、筆者は蚊の接近を音で感知できなくなっていることになる。ここ数年蚊に刺されることが多くなったと感じていたのだが、ひょっとすると聴力の減退が影響していたのかもしれない。

 なお、PCのスピーカーやヘッドフォンの品質が低いと、高い周波数の出力に対応しておらず、正確な結果が出ない場合がある。職場などで同僚と一緒にやってみれば、こうした機器上の問題があってもすぐに判別できる上、同僚間で可聴範囲の比較もできて一石二鳥。ちょっとした小ネタとして、休憩時間にでも試してみるとよいだろう。

ソフト名 対応OS 利用料 作者
可聴周波数域チェッカ Windows 98/Me/2000/XP 無料 MASUDA Yoshihiro氏

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