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» 2008年05月23日 23時00分 UPDATE

樋口健夫の「笑うアイデア、動かす発想」:そんなに重い荷物を持ってどこへ行くの? 携帯モノクロプリンタのススメ

読者に教えてもらったペンタックスのモバイルプリンタ「PocketBook 30i」。学会や会議で初めて会った人とのコミュニケーションに使えるのだ。

[樋口健夫,ITmedia]

 3週間前、海外にプリンタを持っていく話をした。超小型のプリンタを探しているという話をしたら、親切な読者から連絡があって、ペンタックスのモバイルプリンタ「PocketBook 30i」という感熱紙を利用する携帯モノクロプリンタを教えてもらい、さっそく購入した。

 モノクロプリンタで、重さは本体(電池、防護シリコンジャケット含め)660グラム、充電器350グラムと合計で1キロ弱。さらに、FAX用ロール紙ホルダーを自作した。

 これで、前々回、カシオの「大判即写」で楽しんでいたリアルタイムのモノクロ写真印刷を再開できることになった。

 筆者の場合、海外の大学や学会に参加して、その場のノリで写真を撮ることが多い。そんな時は、その場でノートPCを経由し、PocketBook 30iでFAXのロール紙を使い、A4サイズでどんどん印刷するのである。

 「モノクロの、それもFAX用紙の写真をもらってうれしいか」と思われるかもしれない。記録としては、もちろんカラーがいいに決まっているが、モノクロであってもその場で見ることができるのはうれしい。特に知らない人が集まっている学会や会議では、デジカメで写真を撮っても、面倒くさくなって後から見直さない事も多いし、結果として顔と名前が一致しないこと多い。その場で出力できれば、モノクロであっても顔と名前が一致する。これは素晴らしい。

st_hig01.jpgst_hig02.jpg 左がPocketBook 30i。右は出力結果。

 集合写真のプリントアウトには、フェルトペンなどで日付、場所、会合名をさっと書き入れる。大事なのはその後で、各自の名前も書き入れてもらい、事務局に写真に写っている全員の数だけコピーを作って配布してもらうことだ。これには、みんな盛り上がるし、素晴らしい資料になる。安いFAXの用紙はペラペラで薄いが、コピー用紙であれば、かなりしっかりしているからである。

 コピーする前に右端下側に、撮影者である自分の名前と会社名とメールアドレスを書き込んでおくのもいいだろう。カラーの写真を希望の人はメールでご連絡くださいと言うことも大切だ。今までの経験では、集合写真は誰もが大切に持って帰るようだ。後から、カラーの写真が欲しいとメールで頼んでくる人もいる。

 ビジネスマンの最初の要件は自分の顔と名前を相手に覚えてもらうことだ。これは学会でも、いかなる会合でも同じだ。多少せわしなくなっても、これだけの手間をかけても、顔と名前を全員に覚えてもらうことは大きなメリットだろう。最新技術を見せびらかしていると思われても、ビジネスや会合ではシャイな日本人でいることに筆者は耐えられない。

 こうした“努力”がどれだけ大きな差になるか、筆者は33年間の商社マン人生と20年間の海外経験で痛感してきた。今も家族ぐるみでつき合っている世界中の友人たちもそのおかげだろう。ビジネス関係、人間関係は創意と工夫から長期間楽しむことができるのだ。

 筆者は、6月中旬に発売予定のウルトラモバイルPC「WILLCOM D4」を購入するつもりだが、これが内蔵しているデジカメとUSB端子を使って、ペンタックスのPocketBook 30iで集合写真や個別の写真を即時に印刷して配布することが楽しみ。みんなの笑顔が浮かんでくる。

今回の教訓

モノクロ? 白黒? だから何?


著者紹介 樋口健夫(ひぐち・たけお)

 1946年京都生まれ。大阪外大英語卒、三井物産入社。ナイジェリア(ヨルバ族名誉酋長に就任)、サウジアラビア、ベトナム駐在を経て、ネパール王国・カトマンドゥ事務所長を務め、2004年8月に三井物産を定年退職。在職中にアイデアマラソン発想法を考案。現在ノート数338冊、発想数26万3000個。現在、アイデアマラソン研究所長、大阪工業大学、筑波大学、電気通信大学、三重大学にて非常勤講師を務める。企業人材研修、全国小学校にネット利用のアイデアマラソンを提案中。著書に「金のアイデアを生む方法」(成美堂文庫)、「できる人のノート術」(PHP文庫)、「マラソンシステム」(日経BP社)、「稼ぐ人になるアイデアマラソン仕事術」(日科技連出版社)など。アイデアマラソンは、英語、タイ語、中国語、ヒンディ語、韓国語にて出版。「感動する科学体験100〜世界の不思議を楽しもう〜」(技術評論社)も監修した。「アイデアマラソン・スターター・キットfor airpen」といったグッズにも結実している。アイデアマラソンの公式サイトはこちら


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