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» 2008年09月08日 12時50分 UPDATE

「いざ」への想定力が決め手、企業の震災対策&グッズ:火、水なしでも「あったかごはん」 イマドキ非常食を作って食べてみた (1/3)

ライフラインが途絶えても「あったかごはん」になるという非常食。紹介記事で推奨した通り、非常食購入を検討する企業の備蓄管理者になったつもりで、実際に作って食べてみた。

[豊島美幸,ITmedia]

 もしも就業中に巨大地震に襲われ、社内でのサバイバル生活を余儀なくされたら、従業員は備蓄してあった非常食にいよいよ手を付けることになる。

 そこでライフラインが止まった状況下でも手軽に作ることができたうえ、胃袋だけでなく疲弊した心まで満たすおいしい非常食はないか――と、備蓄管理者になったつもりで探したところ、防災用品を扱う代理店・船山が太鼓判を押すホリカフーズの「レスキューフーズ」にたどり着いた。

 さっそく半永久食という言葉の響きが気になっていた「サバイバルフーズ」とまとめて試食してみることに。調理過程も合わせて、動画や写真を交えて紹介しよう。

袋に材料をじゃんじゃん放り込むだけ、簡単カレーライス

mt_resquetop.jpg

 先に作り始めたのは、1日3食分の非常食が入ったレスキューフーズの「1日セット おすすめA」。

 食べ物は「ビーフカレー」「牛丼の素」「鳥そぼろ」が1個ずつと、ごはんのパックと味噌汁缶が3個ずつ。それに「発熱材」や「発熱溶液」など食品を温めるためのセットと、食事用のレンゲとナプキンが3個ずつ入っている。


mt_curry1.jpg

 まず国民食のカレーライスから作ることにした。といっても食品自体は調理済みだから、正確には温めただけである。カップめんやレトルト食品に頼る独身1人暮らしの諸兄が作る“ズボラ飯”となんら変わらない。唯一違うのは温め方だ。そしてこの温め方がポイントだったりする。

 用意するのは写真の通り。左からごはん、カレー、発熱溶液、発熱材。奥の袋にこれらをすべて入れる。


mt_curry2.jpg 手前が袋から取り出した発熱材

 では作っていこう。

 最初にマチを広げた縦長のビニール袋の底に、袋から取り出したiPod大の発熱材を置く。


mt_curry3.jpg

 その上からビーフカレーの袋とごはんのパックを縦に入れ、味噌汁缶も入れる。


mt_curry4.jpg

 最後に発熱溶液を注ぐ。注いだと同時に発熱材から湯気が出てくるから、湯気を逃さないよう、袋のフタをしっかり閉じる。閉じたら準備はおしまいだ。

 あと30分待てば、ほっかほかのカレーライスが味噌汁付きで食べられるはず。



火や電子レンジのある日常に思わず感謝、待ち時間の30分

 実は筆者は、調理済み食品をただ温めるのに30分も時間がかかるとは考えてもみなかった。せいぜい5〜10分程度で食事にありつけると考えていた。日常ではワット数にもよるが家庭用電子レンジなら数分、パックごと湯煎で温めても10分もかからないからだ。

 この日は、試食でお昼ごはんを済ませてしまおうという期待感のもと、いつもの弁当も持ってこなかった。しかも試食準備の開始時刻は、昼時をとうに過ぎた15時。程なく昼飯にありつけると期待していた筆者は、説明書きにある「30分」の文字を見て頭を垂れてしまったのである。

 その一方で、この待ち時間は新鮮だった。日々いかにせっかちに生活しているか、いかに便利だったかを空腹の腹で知ることができたからだ。ライフラインの止まった震災後は、電気、ガス、水がなくても食べ物を温めることができるのは、それだけでありがたいこと――こんな実感を得ることができた。

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