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» 2008年09月08日 12時50分 UPDATE

「いざ」への想定力が決め手、企業の震災対策&グッズ:火、水なしでも「あったかごはん」 イマドキ非常食を作って食べてみた (2/3)

[豊島美幸,ITmedia]

待ち時間を有効利用、お湯を注ぐだけの半永久食を作る

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 このまま30分なにもせずにいるのはもったいない。そこで待ち時間を利用し、サバイバルフーズの「チキンシチュー」作りにとりかかることにする。

 サバイバルフーズは、NASAで宇宙食にも採用されているフリーズドライ食品。1度作ったシチューの水分を最大で98%抜いたものだ。

 カップめんに入っているかやくを思い出してもらえれば分かりやすいだろう。作り方もカップめんと一緒。具から抜いた水分ぶんとシチューぶんだけ、お湯を注いで蒸らせばいいのだ。

細かいことは気にしない、アバウトこそが米国発の非常食

 ただお湯を注ぐだけなのに、レスキューフーズ作りより苦戦する筆者。これには幾つかの理由がある。


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 まず、調理以前に缶のフタを開けるのに苦戦。高さ20センチほどある大きな缶を、付属のコンパクトな缶切りで開けたのだが、やや小ぶりで刃もぐらついているためか、普段使っている缶切りよりテコの原理が効きにくかったのだ。もし普段の缶切りがあれば、そちらを使った方がいいだろう。


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 これが付属の缶切りである。手の平に収まりそうなくらい持ち手が短い。刃の部分は折りたためるようになっており、使う時は刃を立たせるのだが、安定感が悪かったため切りにくい。



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 ようやくフタが開くと、おいしそうな匂いが一気に広がる。しかし1食分の具をいざ取り出そうとしたところでまた苦戦。

 取り出すべき分量の記載が説明書きにないのだ。仕方がないのでカップの7分目あたりまで入れてみることに。


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 さらにお湯を注ごうとすると、その分量も書いていないことに気付く。こうなったら勘で作ってしまおうと変に開き直り、具が浸るくらいまで湯を注いでみる。

 缶をフタをあけ、そして蒸らすこと3分……完成した(と思う)。3分というのも、もちろん勘だ。



 正確にいえば説明書きには、注ぐ水の分量は書いてあった。ただそれは、水分が飛ぶのを前提とした、鍋で火にかけた調理法の場合で、しかも全体の具に対してのもの。1食分や湯や水を注ぐ場合の分量が載っていなかったのだ。

 この分量と時間でまず飲んでみたところ、やや味が薄い。さらに5〜10分ほどたってから飲んでみると、ちょうどいい塩加減に。


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 シチューが完成。今回のように適当な分量で作っていいものか、総輸入代理店のセイエンタプライズに問い合わせると、「その“適当”がいいんですよ」という予想だにしない回答が。一気に拍子抜けしてしまう。

 製造元の米国のオレゴンフリーズドライが勧めるのは「1杯分は具が55グラム程度、湯が240ミリリットル程度」。もちろん好みもあるので具が浸りさえすればどれくらいでもいいという。

 また、以前の記事や動画内で、代理店等の説明に基づき1缶538グラムで5〜6杯分の分量だと説明しているが、これも大きなスープ皿などに入れた場合で、通常のスープ皿なら10杯分ほどの分量だという。

 今回の試食で紙コップ4杯程度作ってみて、まだ6割以上残っていることや、米国人に比べて体も小さく、食べる量が少ない日本人なら、1回分は30〜40グラム程度の具で、1缶で15〜20杯ほど確保できそうな気がする。これもアバウトな感覚だが。

メインのカレーライス、牛丼、鳥そぼろ飯も完成 お味のほどは?

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 さて、レスキューフーズの温めはじめから30分たった。もうできているはず。袋の外側に触れると、あたたかいというより熱い。


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 袋のふたを開けて中身を取り出してみると、味噌汁の缶は熱くてとても素手では取れなかったため、近くにあったタオルを鍋つかみ代わりに使って取り出す。

 缶は金属製だからレトルト袋やごはんの容器に比べて熱伝導がいい。だから30分も温めなくてもいいのかもしれない。製造元のホリカフーズによると缶は最初から入れてもいいが、発熱材が発熱し終わる20分後あたりから最後の10分程度入れるだけで十分らしい。

 ともあれ、火や水がなくてもしっかり温まっていて、むしろ熱いくらいなことを確認。


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 カレールーをごはんにかけ……カレーライスも完成。ごはんもふっくらルーもつややかで食欲をそそる。カレーライスがうまくできたので、続いて牛丼と鳥そぼろ飯も同じように作っていくことに――。


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 ――再び30分が経過した。さっそく牛丼の素をごはんにかけ……。


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 牛丼も完成。甘辛そうな匂いが広がる。続いて鳥そぼろ飯もパックから取り出す。そうこうしていると、おいしい匂いに誘われて他編集部の記者たちが次々に様子を見に来た。せっかくなので彼らに試食してもらうことに。

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