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» 2008年12月05日 20時42分 UPDATE

医者要らずでできるインフルエンザ対策:予防接種なしで済ませる、4つのインフルエンザ予防策 (1/2)

多忙な師走。病院で予防接種ワクチンを打ってもらう暇はない。そんなビジネスパーソンに、医者要らずのインフルエンザ予防策を4つ紹介しよう。

[豊島美幸,ITmedia]

 多忙を極める師走。今が踏ん張り時というビジネスパーソンも多いだろう。今、病に倒れるわけにはいかないのである。かといって予防接種を受けに病院に行く暇もない。

 そんなビジネスパーソンが医者要らずでインフルエンザから身を守るには? 師走のインフルエンザ対策特集。風邪とインフルエンザの見分け方が分かった前回に続いて、予防策4つを見ていこう。

予防策1 ドアノブにも要注意!? うがいと手洗いで水際防御

 「インフルエンザの自衛策は風邪の予防策と同じ」と話すのは、製薬メーカー、グラクソ・スミスクライン。身近にできる対策に「手洗いとうがいの徹底」を真っ先に挙げた。

 ――例えば、あなたのオフィスで、遠くの席に座るAさんがインフルエンザにかかっていたとしよう。昼下がりのオフィスでは、マスクをしていないAさんが、朝から数時間前から何度も咳き込んでいる。Aさんが空気中に放った、インフルエンザウイルス(以下、ウイルス)を含んだ咳の飛沫(ひまつ)はその後どんな運命をたどるのだろうか。

 まず空気中にウイルスを含んだ咳の飛沫が飛び散る。咳が空気中に飛んだ瞬間、右隣りの席のBさんや、向かい席のCさんが、知らない間にその飛沫を含んだ空気を吸い込んだ。

 空気に放たれた残りの飛沫は、2メートル先まで扇形に飛び、その後自らの重みで隣りや向かい席の机の上や固定電話の受話器の上などに落ちた。

 夕方になり、Aさんの左隣りの席のDさんが外出先から帰ってきた。Dさんはすぐに固定電話の受話器を手に取り、外出先にお礼の電話を1本かけた。この時点でAさん発のウイルスがDさんの右手の平に付着する。

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 その直後、トイレに行こうと席を立ったDさん。オフィスの出入り口のドアノブにウイルスの付着した右手で触れる。その後トイレで用を足した後、Dさんは手を洗わずに目をこすった。

 そして、Dさんがドアノブに手を触れた直後、あなたが同じドアノブを手で触った。ここであなたの手にもAさん発のウイルスが付着する。廊下に出たあなたは急にくしゃみがしたくなり、両手を口元に覆いくしゃみをしてスッキリ。この時、唇にウイルスの付いた手が触れた――。

 Aさんの飛ばした咳の飛沫を、直接吸い込んでしまったBさんとCさんは、吸い込んだ時点でそれぞれ、粘膜を通して感染(飛沫感染)する可能性がある。

 一方、あなたとDさんは、飛沫を直接吸い込んだわけではない。ウイルスの付着した受話器やドアノブに触れたその手で、自分の粘膜に触れてしまった。こうしてウイルスの付着した物を触れて感染(接触感染)する可能性がある。

 厚生労働省保健局結核感染症課(以下、厚労省)は、「なかなか意識を持っていきにくいかもしれませんが、特にドアノブは要注意ですね」と忠告する。厚労省によると、ウイルスは、空気中に放たれてから数時間〜数十時間は感染力がある。この持続時間からは、オフィスで咳をしている人がいる場合、常にウイルス感染する可能性があることが分かるだろう。

 こうした感染を水際で防ぐ方法が、うがいによる粘膜の洗浄と、手洗いによる手の洗浄というわけなのだ。ドアノブや机周りのほかにも、トイレの取っ手や蛇口など、常に不特定多数の人間の手が触れる所がオフィスにはたくさんある。

 衛生上のみならず、感染予防の観点からも、業務中はトイレに行くたび、手洗いしておいたほうがよさそうだ。そして帰宅したら、手洗いプラスうがいを心がけたい。

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