第6回 ツール選びよりも担当者選び企業ブロガーの転ばぬ先の杖(1/3 ページ)

企業ブログで問題になるのは「で、それは誰が書くの?」ということ。この判断は、どんなツールを使うのかよりもずっと重要です。個人ブログとも違う、どんな資質が求められるのでしょうか。

» 2008年12月18日 12時00分 公開
[シックス・アパート 中山順司,ITmedia]

 これまで、コミュニケーション、コンテンツ、費用対効果(効果測定)、リスク管理という側面からビジネスブログの運営について見てきました。今回は、それらを束ねる「運営者」にフォーカスしてみます。

 一番多いパターンは、「導入を検討した部署が運営するのが、当然ではある」という考えの下に、企画、広報、もしくはWebサイト運営の部門が兼務するスタイルだと思います。企画した部門が運営を担うこと自体は当然のことなのですが、最終的には誰かがメインの担当なり、責任者になるわけです。

 ビジネスに限らず、ブログというモノはそれを書く人間の価値観やキャラクター、個性が如実に反映されてしまうものです。ですので、担当者選びは慎重に行ってほしいのです。

 ビジネスブログの成否には、ツール選びは大した問題にはなりません。 むしろ選んだツールを、「誰がどう使うか」の方がよほど重要です。

何を基準に選べばいいの?

 営業や経理であれば、職務に要するスキルや知識はある程度ハッキリしますし、さほど迷うこともないでしょう。しかし「ブログ運営」に関しては、明確なモノサシが存在しないため、

「人が大切なのは分かるけど、じゃあ何を基準に選べばいいの?」

 という疑問がわいてきます。

 大企業ならば異動もありますし、そうでなくても1人を永久にブログの専任に固定しておくわけにもいきません。異動や人員配置を行うたびに付きまとう問題になる可能性があるのです。

 人選を誤ると、せっかくのブログの効果も薄れてしまいます。 だからこそ、ある一定の指針なり基準を知っておくことが、スムーズかつ安定して成果を出すためのカギとなるのです。そこで、これまでの取材や事例を通じて見えてきた、企業でブログを書く人(企業ブロガー)に必要な要素について、まとめてみました。

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