第6回 ツール選びよりも担当者選び企業ブロガーの転ばぬ先の杖(2/3 ページ)

» 2008年12月18日 12時00分 公開
[シックス・アパート 中山順司,ITmedia]

1.自分を客観視できる

 インターネットという公での自分の発言がどう受け止められ、読み手にどんな感情を引き起こすか――読み手の思考や感情を常に意識できる、「インターネット上の空気を読む感覚」は、ぜひとも持っておきたい第一要素です。

 自分が話したいことをしゃべるというスタンスではなく、読み手の興味や欲求を優先する気配り。外部の人々が求めるであろう情報を先回りして察知し、提供できる勘のよさ。そのために求められる力が、「自分(自社)を客観視できる」能力です。

 熱くなりやすい人、熱くなってわれを忘れるタイプよりも、冷静な人で、聞き役になるのが得意なタイプのほうが、うまくいくケースが多いように感じます。

2.知的好奇心が旺盛である

 ブログとは立ち上がってからが本当のスタートです。

 新しい情報をどんどん出せるメディアにおいて、更新し続けることは使命となります。発信する情報を仕入れ、加工し、文章(や画像など)を自給自足で作成していくのは、ブロガーと名の付く人すべてに共通した課題です。アンテナを日ごろから高く保ち、アイデアを思いつく環境を整え、意欲的に情報収集していくことに負担を感じる人より、そういった行為を楽しめる人が担当するほうが、うまくいく確率がはるかに高くなります。

 ひとことで表すと、「知的好奇心が旺盛」であることです。

 誰でも、最初のうちは自分の経験と知識をベースに書けますが、遅かれ早かれネタは底を突きます。そうなったときに対応できるか、待ちの姿勢でなく、自分から動くフットワークの軽さがあるか。そのときのパワーの源泉となるのが知的好奇心です。

「これって、きっと面白い情報になる」

「やってみないと分からないけど、試してみようか」

 義務感からではなく、喜びを感じながら1つのテーマを深く掘り下げて考える好奇心も、大切な要素です。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ