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» 2011年12月21日 11時00分 UPDATE

防災・防犯ラボ:振り込め詐欺を予防する簡単かつ意外な方法 (1/2)

身内の不祥事をお金で解決するとしたら、あなたはいくらまでなら払いますか? 振り込め詐欺に遭う人は、どのような手口で詐欺師にだまされるのか、専門家に話を聞いてきました。

[シックス・アパート 中山順司,Business Media 誠]

 こんにちは、防災・防犯ラボの主任研究員・ナカヤマです。皆さんは、振り込め詐欺の電話を受けたことがありますか?

 我が家には幸いそういった電話がかかってきたことはなく、身の回りでも特に耳にしません。そのせいか、振り込め詐欺は別世界の出来事のような印象がありますが、油断は禁物でしょう。

 前回の「空き巣に狙われる家の特徴とは――外出前に確認したい防犯対策チェックリスト」に引き続き、今回も安全生活アドバイザーである佐伯幸子さんに、ビジネスパーソンが今日から取り掛かれる振り込め詐欺対策と心掛けについて聞いてきました。

shk_furi01.jpg 佐伯幸子さん。安全生活アドバイザー

「不祥事をお金で解決したいか」がだまされるかどうかの境い目

 だます方が悪いのは当然のこととして、個人的にはだまされる側も悪い(隙がある、用心が足りない)ような気がしていました。ただ、佐伯さんによればこれは「被害に遭ったことのない人間の言い分」にすぎないそうです。

 「大多数の人が『自分に限ってまさかだまされることはない』という自信を持っています。しかし相手はいかにだますか日夜知恵を絞って考えるプロですから、単なる不用心だと片付けることはできません」(佐伯さん)

 では詐欺師は人のどんな心理を突いてくるのでしょうか? それは「(横領や痴漢などの)不祥事やトラブルを公にしたくない、ばらされたくない」という心だそうです。そこにテクニックをかぶせてリアリティを演出してきます。例えばサイレンの音を鳴らしたり(警察と息子のような)複数で寸劇を仕掛けてくるなど。

 理性的に考えたり、本人確認する暇を与えずに畳み掛けたり、あらゆる手口で本物っぽさを創り出して一気に向こうのペースに乗せようとする。そうやって「不祥事を隠したい。なかったことにしたい」という願望を巧みに刺激してきます。

 ここで佐伯さんの教えてもらった、自分がだまされやすいタイプかどうかを簡単に診断できる方法を紹介します。次のように自問自答してみてください。

「身内の不祥事をお金で解決するとしたら、自分はいくらまでなら払うだろうか?」

 どうですか?

 ここでちょっとでも金額を考えてしまったら、あなたはだまされる素質があるそうですよ。

本番前の仕込みで警戒心をゆるめることも

 なるほど、多くの人が詐欺に合う可能性があることが分かりました。でも、身内が横領をしたとか痴漢をしたとか、非日常的な出来事を「はい、そうですか」と信じられるものでしょうか? いかにもベタすぎて、すぐにウソとばれるような気がします。

 そんな疑念を佐伯さんは「例えば交通事故ならどうですか?」の一言で吹き飛ばしました。交通事故はいつでも誰にでも起こる可能性があるからこそ、疑う気持ちよりも先に「こりゃ、えらいことに巻き込まれたー!」と冷静さを失いやすいとのこと。

 とはいえ、市民の警戒心が高まっているのも事実。よって昨今は犯罪者もだましの技術を磨いているそうです。電話の仕込みという例を挙げましょう。これは、ターゲット(高齢者)に対して息子を装い「お袋? 俺だよ。ケータイの番号が変わったんだ。○○○-○○○○-○○○○ね。電話帳の変更よろしく」とだけ電話を入れておくのです。要は本番前の仕込みです。そうすると、いざ本番電話の着信時「あら、息子から電話だわ」と応答前から完全に息子だと信じて応答してしまいます。

 このように、敵はさまざまな手を駆使してだましてくるそうです。自分の知らない攻撃パターンがあるかもしれないと、心しておいた方が良さそうです。

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