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» 2013年04月18日 11時00分 UPDATE

トランクルーム活用時にも役立つ:うまくやれば、ここまで入る――整理収納のプロに「段ボール箱詰め込み術」を聞いてみた

引っ越しの時、トランクルームにモノを預けたい時、部屋を片付けたい時などに、荷物をうまく段ボール箱に詰め込めなくてイライラしたことはないだろうか。整理収納のプロに、箱詰め上手になるためのコツを聞いてみた。

[大場真代,Business Media 誠]
Photo よくない詰め込み方の例。すきまが多く、高さも異なるため、運ぶときに本が傷んでしまう

 筆者はもともと整理収納が苦手。仕事柄、否応なしに増えてしまう本、そして衣類などなど、とにかく狭いわが家にはモノがあふれかえっている。断捨離を始めとするさまざまな片付け法を学んで実践したこともあるし、整理整頓のプロの人に依頼をしたことすらある。それでも、キレイになったのはほんの一瞬。すぐに元の状態に戻ってしまうのだった……。

 今までは「こんな部屋をすっきりさせるには、モノを処分するしかない」と思っていたが、最近は事情が変わり、個人向けのトランクルームやレンタル収納スペースがリーズナブルな価格で使えるようになってきている。段ボール箱1箱分の荷物を月額200円で預けられるminikuraのようなサービスも登場するなど、宅配便を出すような気軽な感覚で荷物を預けられる時代がやってきたのだ。

 こうしたレンタルスペースサービスを使うときに知っておきたいのが、モノを上手に段ボール箱に詰め込む方法。このコツを知っておけば、決まったサイズの箱の中により多くのモノを入れることができ、箱から出したときにモノが傷んでしまうという事態も防げる。さらにこうした知識は、引っ越しをするときや、部屋を整理するときにも役立ちそうだ。

 そこで今回、整理収納のプロ集団として知られるサマンサネット 代表の杉之原冨士子さんと、minikuraを提供する寺田倉庫 minikura企画担当の柴田可那子さんに、段ボール箱に効率よくモノを詰め込む方法を教えてもらった。

 まずは、段ボール箱詰め込み術の基本から。「段ボール箱の強度は、だいたい20キロ程度といわれています。サイズの小さい段ボール箱には本などの重いものや食器などの割れ物を、大きいサイズの段ボール箱にはおもちゃなどかさばるものを入れるのが一般的。重さの目安としては、だいたい自分で持ち上げられる程度にとどめておくのがよいでしょう」(杉之原さん)

本は横に並べて入れていくのがコツ

 最初に、部屋の中で多くのスペースを占有しがちな書籍の詰め込み術を聞いてみた。

 「本は、背表紙が見えるように入れていく人が多いかもしれませんが、この方法は入れるときに帯が破れてしまうことがあるのでおすすめしません。本棚の端から、自分の手でつかめる程度の4〜5冊を取り、段ボール箱の角に合わせて入れていきます。判型はなるべく揃えたほうがいいですね。段ボール箱を4つのスペースに区切って入れていくイメージです。冊数を揃えると、表面が平らになりますから、次の本も入れやすくなります」(サマンサネットの杉之原さん)

sa_ts01.jpgPhoto 筆者の手でつかめたのは4冊。これを四つ角に合わせながら順番に入れていく(画面=左)。自分でつかめるだけの冊数を入れていくとキレイに平らになっていく(画面=右)

Photo これは悪い例。やはり数冊、帯が破れてしまった

 しかし、この方法だと、欲しい本がすぐに見つけられないような気もするが……。

 「私たちは、いつも本棚の一番下の段からこの方法で詰めていきます。その時に、何段目のどこまで入れたかを段ボール箱の内蓋に記しておきます。そうすればだいたいの場所が分かりますし、本棚に戻すときは上の棚から入れていけば元通りになります。最後にすきまが出来たときは、帯がない本などを縦にして挟み込んでおくと、すきまなくぴったりと納めることができます」

 たしかに、これなら引っ越しのときも楽に整理できそうだ。

Photo 本棚のどこまで入れたかと、入れていった順番を内蓋に明記。本棚に戻すときは、4と書いてある場所から戻していけば、簡単に元通りになる

衣替えが楽になる、衣服の整理収納術

 かさばる衣類は、どう詰めるのが効率的なのだろう。

 「服は普段の収納と同じ。肩幅を揃えてなるべく小さく畳んでしまっていくのがコツです。パンツなどはウエスト部分を交互にして重ねていくとたくさん詰められます」(テラダ倉庫の柴田可那子さん)

Photo 洋服(ボトムス)は、ウエストを交互にして積み上げていくとたくさん収納できる

 着ない服と着る服を分けるときの整理術は、杉之原さんがこんな方法を教えてくれた。

 「まず、ハンガーラックの一番右端に、目印になるような色付きのハンガーを1つかけておきます。そして着た服を、その色付きハンガーの右側にかけていくようにします。すると、衣替えのシーズンになったときに、着なかった服が左側に集まっているので整理がしやすくなります。トランクサービスを利用するのであれば、その左側の洋服だけを詰めればいいので効率もよいですよね」(杉之原さん)

 割れるのが心配な食器類の箱詰め方法には、2つのポイントがあるという。

 「食器は新聞で包むとインクがついてしまうので、白い緩衝材を使いましょう。グラスは必ず縦に入れ、ふちの部分は二重に包むこと。おおよそ詰めたら段ボール箱を揺すってみて『カチカチ』という音がしなければOKです」(同)

整理収納は、処分より保管を考える

 杉之原さんは、片付け下手の筆者にこんなことも教えてくれた。

 「部屋を整理するために、よく『まずはモノを捨てましょう』と言いますが、捨てるのはとても勇気がいることですよね。使う、使わないだけでは判断しづらいものもありますし、一気にモノを捨ててしまったことでリバウンドして、今まで以上にモノが増えてしまったという人もたくさん見てきました。だからこそ、迷ったら捨てなくていいんです。段ボール箱に詰めて、何が入っているかを箱に書いて、納戸に置くなり、トランクルームに預けるなりすればOK。家の許容量はありますが、『迷ったら保管』。これが精神的にもストレスなく片付けられる一番の方法です」(同)

 筆者も捨てることがストレスになっていた一人。捨てなくていいのであれば、片付けもはかどりそうだ。“詰めて預ける”で、今度こそスッキリした部屋を維持できる! ような気がする……。

筆者プロフィール:大場真代(おおば・まよ)

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フリーライター。1979年生まれ。フェリス女学院大学卒業。在学中から雑誌編集に携わり、卒業後編集プロダクション勤務の傍ら、メンタルクリニックでのアルバイトを経験。現在は、医療や健康・美容関連の記事などを執筆。高齢者に健康でイキイキと過ごしてもらうための体操を指導する「NPO法人血液循環体操研究所」の役員も務める。Twitterアカウントは「@mayoxmayox」。


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片付け | 整理術 | 引越 | 工夫


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