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» 2014年04月16日 11時00分 UPDATE

一生食える「強み」のつくり方:これからの時代を生き抜くのに必要な「プチスキル」とは? (1/2)

一般的に、ある分野で圧倒的な実績を残す「プロ」と見なされるレベルのスキルの習得には1万時間が必要だと言われています。今回は、プロスキルよりもプチスキルを習得すべき理由を、それぞれのメリット・デメリットを挙げながら紹介します。

[堀場英雄,Business Media 誠]

集中連載「一生食える「強み」のつくり方」について

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本連載は、堀場英雄著、書籍『「プチスキル」をかけ合わせて「レア人材」になる 一生食える「強み」のつくり方』(日本実業出版社)から一部抜粋、編集しています。

ビジネスの世界では長らく、習得に1万時間(10年)を要する「プロスキル」が重視されてきました。しかし、会社もスキルも「突然死」しかねないこれからの時代には、2500時間(2.5年)という短時間で習得できる「プチスキル」が不可欠です。

本書では「プチスキル」の選び方を「戦う土俵(仕事)」「戦う武器(スキル)」に分けて説明し、その学び方を3ステップで紹介。事例を含めた試し方を具体的に学んでいきます。

習得した「プチスキル」を複数かけ合わせることで、他のビジネスパーソンにはない「強み」を持った、「レア人材」になれるのです。


 一般的に、ある分野で圧倒的な実績を残す「プロ」と見なされるレベルのスキルの習得には「1万時間」が必要だと言われています。1万時間かけて習得するスキルを、ここでは便宜的に「プロスキル」と呼びます。一方で、その4分の1の2500時間の投資で得られるスキルを「プチスキル」と呼ぶことにします。

 今の時代はプロスキルよりもプチスキルを習得すべき理由を、それぞれのメリット・デメリットを挙げながら、紹介します。

プロスキルの習得には3つの問題点がある

 まずは、習得までに1万時間必要なプロスキルの問題点を、順を追って3つ挙げます。

問題点1:普通の人が1つのことを10年続けるのは難しい

 1年間は52週です。夏休み、冬休みを1週間ずつ除いて50週と考えると、週に20時間スキルアップに時間を投じて、ようやく1000時間です。平日5日だけでスキルアップするならば、1日4時間を確保し、そのペースで10年がんばって、やっと1つ身につくのがプロスキルです。

 10年というと、ちょうど中学、高校、大学に通った期間と一致します。学校の放課後に部活動をしていた人は少なくないと思いますが、自分の学生時代を振り返ってみましょう。毎日1日4時間、同じ部活を中学から大学まで続けられそうでしょうか? プロスキルを身につけるには、それくらいの努力が必要なのです。野球なら、甲子園に出られるくらいの才能があればモチベーションも維持できるかもしれませんが、やはり普通の人にはなかなか難しいでしょう。

 『ワーク・シフト』(リンダ・グラットン著、プレジデント社)以来、働き方に関する本が多数出版され、多くは特定のスキルに1万時間を費やしプロを目指そうと書かれています。しかし、これらは企業が投資してくれる、働いている時間を通じて1日8時間スキルアップできるという前提があってのことでしょう。それは今の時代には厳しく、少し「無理め」な前提条件だと考えています。

 私は現在35歳です。45歳以上の世代なら、会社がまだ投資してくれる時代に入社でき、働きながらプロスキルを習得していくことが可能だったかもしれません。しかし、私と同世代や後輩にあたる人は、よほど恵まれた環境でない限り、会社にそこまでの余裕がないことを肌で感じているはずです。

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