インタビュー
» 2014年07月18日 11時00分 UPDATE

アイ ラブ イザカヤ:“食べたいガイジン”と“学びたい日本人”を「カンパイ!」でつなぐ 今どきの“生きた英会話”学習法

“ローカルな日本の食”を楽しみたい外国人旅行者と、“生きた英語を学びたい”日本人をマッチングして、楽しい「カンパイ!」のひと時を提供――。“飲み会”を通じて生きた英語が身につく「Tokyo Kanpai Summit」がサービスを開始した。

[柏野裕美,Business Media 誠]
Photo “普段着の日本”を海外旅行者に紹介するというユニークなサービス「Tokyo Kanpai Summit」

 “日本の日常生活に触れたい”海外からの旅行者と、“生きた英語を学びたい”日本人をマッチングして、楽しい「カンパイ!」のひと時を提供する――。7月15日、クラウド時代の“おもてなし”サービス「Tokyo Kanpai Summit」がスタートした。

 Tokyo Kanpai Summitは、生きた英会話を身につけたいのになかなか英語を使う機会がない日本人が、ガイドブックに載っていない“ローカルな日本の食”を楽しみたい外国人旅行者のガイド役を買って出るというユニークなサービス。地元で人気の居酒屋や定食屋といった“通りすがりの旅行者には縁遠い店”に案内することで、旅行者に”普段着の日本”を体験してもらうのが狙いだ。

 日本にいながら世界とつながれるサービスを作りたい――。こんな思いからTokyo Kanpai Summitを立ち上げた創業メンバーに、サービスのコンセプトや狙いについて聞いた。

sa_tks06.jpgPhoto ガイドブックに載っていない日本を体験したい海外旅行者と、生きた英語を学びたい日本人をマッチングする「Tokyo Kanpai Summit」

Photo スマートフォンからも利用できる

“知らない街でふらりと入った”地元ローカルの店こそが面白い

Photo エンジニアの山内洋さん

 大学時代に友人とバックパッカーで海外を旅するのが好きだったというのが、エンジニアの山内洋さん。そんな彼の“印象に残る旅の経験”は、地元の人に話しかけて教えてもらったおススメのお店に行き、そこで出会った地元の人と話をすることだったという。

 「旅には知らない街でどこかにたどり着くワクワク感がある。相手が話していることのすべてが分かるわけではないのですが、そこで交わした笑顔は忘れないし、心に残る。Tokyo Kanpai Summitも、じつはここにヒントがあるんです」(山内氏)

 旅先のちょっとした時間をともにする中で何かを伝えようとするときに文法にこだわってるひまはなく、知っている単語を組み合わせて何とかコミュニケーションしようとするだろう。これが“生きた英語”を学ぶ第一歩であり、そんな機会を作り出そうというのが「Tokyo Kanpai Summit」の目標だ。

“伝えたい”という強い思いが“生きた英語”の学びにつながる

Photo ブランドディレクターの久田耕平さん

 “海外からの旅行者をガイドするサービス”と聞くと、英語が得意でない人は腰が引けてしまいそうだが、「英語が苦手な方にも、どんどんチャレンジしてほしい」というのがブランドディレクターを務める久田耕平さんの思いだ。それは、“英会話を学ぶために交流する”というより、“おすすめの場所を知ってもらいたいから交流する”という気持ちを大切にしてほしいからだ。

 自分が好きなことを相手に伝えたいと思えば、たとえ英語が苦手でも“伝えたいという情熱”で話そうとする。その積み重ねが“生きた英語”を身につける上で重要だと久田氏。その意味では、好きな場所や好きな店がたくさんある人のほうが、英語が得意なだけの人より楽しいコミュニケーションができるかもしれないという。

 「例えば、地元で人気のかき氷屋さんで女子会をする時に、Tokyo Kanpai Summitで旅行者を誘ってみる――といった使い方もできますよね。そこでの真の目的は、日本ならではの個性あふれるかき氷を楽しむこと。使う言葉がたまたま英語というだけなんです」(久田氏)

Photo マーケターの塚原悠さん

 自分が好きなメニューのおいしさが、それを知らない海外の人に伝わり、楽しんでもらえる――。そんな体験を重ねれば重ねるほど、「英語=できない、無理」という苦手意識は薄らぐ。参加のハードルが低く数人のグループでも参加できるので、社員の英語教育に使ってみてほしいと話すのはマーケターの塚原悠さんだ。「社員を英会話スクールに通わせる予算がないという会社には、週に一度、グループで観光にきている外国旅行客にツアーガイドをするという課題を社員に出してみてはいかがでしょう。社員同士が仕事を離れたところで協力しあう場にもなります」(塚原氏)

カンパイの場が“明日の観光の作戦会議”に

  Tokyo Kanpai Summitは、本サービスを開始する前に試験サービスを実施しており、そこから新たなサービスの広がりも見えてきたという。オーストラリア、ニュージーランドからの旅行者と彼らをもてなす日本人のグループが集まったのは浅草。“カンパイ”の場には、途中から関西や九州から東京観光に来ていた日本人旅行者も加わり、少人数でスタートした交流の場が“周囲を巻き込む楽しい情報交換の場”になった。

 「東京を訪れている日本人旅行者と海外旅行者が仲良くなり、『明日は一緒に皇居に行こう』と旅行のプランを立てるようなコミュニケーションの発展がみられました」(久田氏)。旅行で日本に来ている外国人の関心事といえば、やはり「明日、どこに行けば楽しい時間を過ごせるか」。地元の食事だけにとどまらず、銭湯や駄菓子屋、商店街を案内すれば、“通りすがりの旅行では知りえない日本”を紹介できるだろう。

 「アキバなら任せて!」「このエリアの回転寿司ならここがおすすめ」「カワイイにかけては私が一番!」――。面白い地元情報を知っていれば、英語力はあとからついてくる。そんな知識を武器に、まずは“カンパイ”から外国人とのコミュニケーションを始めてみてはいかがだろう。

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